2012年5月6日日曜日

子供の日。山の養護施設で過ごす。顔なじみに出会った

久しぶりに山の施設へ出かけた。イベントがあり、賑わった。以前、私はこの施設で、子供たちと、2度にわたって過ごしている。1度目は終戦後まもなくで、私は療養しながら、11年間暮らした。この頃は食料不足で、食べ物は少なく、誰もが、お腹を減らしていた。食料を盗んだり、よく事件が起こった。中卒は「金のタマゴ」と呼ばれ、就職列車で、関西方面へ旅たって行った。2度目は、それから20年後で、校長になって6年間勤めた。この頃は学校崩壊といわれた80年代で、「キレル」とか、「ムカツク」などの言葉が流行った。山を去って、20年が流れた。時々、施設の行事には来ていたが、最近はご無沙汰している。シスターや先生、園長さんが、「おお、いい顔しているじゃないの」と喜んでくれた。昔、厳しく子供たちに当たったことが悔やまれる。今の施設の声は明るい。風も爽やかだ。半日、山の空気に癒された。いつの時代も、施設の子供たちは、家族の愛から遠い、寂しい境遇にある。この子供たちを、いかに幸せに育て、夢を持たせるか。職員や教師たちは希望を失うことなく、努力の日々がつづいているのを感じた。

2 件のコメント:

  1. 大晦日のパウロ2012年5月6日 13:12

    長崎ではお世話になりました。
    携帯からコメントできなかったので、教会のパソコンを借りて書き込みます。

    十七歳の夏に載っていた施設ですね。時間があればそちらも訪問してみたかったです。
    さて、無事家路につき主日のミサで侍者をしていると第一朗読の使徒言行録が目に留まり、サウロそのものが自分と重なったように感じられ、笑みがこぼれました。
    ただの偶然か、主のお計らいか。不思議な出来事でした。

    皆様の祈りのうちに主のぶどうを実らせることができるよう、マリア様、あなたに今日一日をささげます。
    ブラザー小崎さん、どうかお元気で。

    返信削除
  2. 元日のエリザベット2012年5月7日 10:53

    小崎校長先生をお父さんと思い、厳しく育てられた子供達は、きっと幸せで夢のある人生を歩んでいることと思います。

    返信削除