長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年5月13日日曜日
京都から来た家族。いつまでも絆を大切に。信仰が幸せ
一団が、入館した。急に、大人数が入ってくると、つながりや、区切りが分からない。それで、とまどってしまう。圧倒されることもある。「どこから来ました?」「京都から」。しばらく様子をうかがいながら、「皆さん、カトリック?」「ハイ、そうです」。その中の1人の男性が、「私の洗礼名は、コルベです」と言った。コルベが居るならと、説明にも一層の熱意が入る。コルベ神父の部屋では、特別に祈った。ビデオを見せた後、「どういう関係?」。私の右に居るのが、お父さんで、5人は姉、弟たちだという。「それはお揃いで、めずらしい」。こんなに5人揃うことはないのだそうだが、この度はみんなで長崎へ来た。お父さんが16歳のときに洗礼を受けて、お母さんもカトリックで、5人も皆、洗礼を受けた。こういう家族は、つながりがあり、温かさを感じる。私は原爆の日、母親と別れた思い出を聞かせ、コルベ神父は家族思いだったことも聞かせた。私みたいに、兄弟が全く居ない、一人っ子からすれば、兄弟が多いのは、うらやましい。仲良くしてほしいと願う。なんだか、さわやかな気持ちが残る入館者たちだった。
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ほほえましいご家族ですね。
返信削除きっと、修道士さんの生き様にも深い感銘を受けて
お帰りになったことと思います。
お気をつけて、楽しい家族旅行を続けられますように。
さて、今日の福音朗読には、びっくりしました。
「友のために自分の命を捨てること、
これ以上に大きな愛はない。」
コルベ館から戻ったばかりの私に、タイミング良すぎです。