2014年7月23日水曜日

「愛あれば」。いつも色紙に書く出所がわかった。

★九州の山の中に、ダンナさんはハンセン氏病が癒えた人、奥さんは健康な人。男の子2人の家族があった。お互いに、「詩と文学」を通して知り合い、結婚した。子供が生まれたので、ここに住み、養豚を行なっていた。今でも、詩を詠んでいる。豚ちゃんにも、フランスの詩人の名前、「アルチュール」や「ランボ」などをつけて、養っている。夫妻を訪ねたとき、生活は、冷たい視線と、貧しさと、苦しみの連続だった。ご主人は朝4時半から起きて、働いている。「長靴の底に、釘が入っているのが気がつかず、傷になり、ばい菌が入って大変でした」。畳にきちんと座った奥さん、上品さと、ニコニコ顔が印象に残った。奥さんの言葉は、「神さまは、いつも、良いように、お取り計らいくださいます」。ご主人の言葉が、「愛のあるところに、苦しみなし。たとえ苦しみありとも、のち喜びとなるべし」だった。これは療養所に来られたカンドー神父さんが、別れしなに、車のそばで右手をあげて語られた言葉だそうだ。「苦しいとき、いつも力づけ、前進する姿勢を保つことができた」と語っていた。いま、あの家族はどうなったであろうか。いつも色紙に「愛のあるところ・・・」と書いているが、出所は、ここにあった。★天皇・皇后両陛下が、全国に14箇所あるハンセン氏病の療養所を、長年かけて全部まわられた、とニュースで見た。天皇さま、皇后さまの温かいお姿とお心に感動して、この話を思い出した次第です。「人生とは、1つの長い文章のようなもので、最後の文字を記したとき、はじめて全体の意味がわかるだろう」