2020年7月22日水曜日

男性の面会は隔離の部屋。テレビもコロナの感染に気を使い心配

諫早の阿野さんが、見舞いに来た。いつも「多良見の果物ゼリー」を2箱持ってくる。アタマは、真っ白。美しか、ね。長崎・聖コルベ館の隣、幼稚園・送迎バスの運転手だった。その頃の、なじみ。もう1つ、ある。故・中島万利神父さんと親睦があった。トマも万利神父さんの尊敬派。「99歳で亡くなったモンね」。万利神父語録を思い出す。「祈りと、愛と、清さ、だね。清さが難しい。だから痛悔がある」
★NHKのディレクターが2度目の取材に来たのは、今年の1月22日(水)だった。トマの話は決まっている。「助ける人になりなさい。困難が来ても逃げない人になりなさい。赦す人になりなさい。平和は、人の心に、愛の花を沢山咲かせた時にくる」。これがトマの原爆体験。カトリックの学生には「コルベ神父の愛と赦し」を強調する。昨日の予告編に、以前、NHKが取材し撮った語り部の場面もあった。
★トマがテレビに出る。それも「こころの時代」に出る。あの番組は高名な高僧や学者が出演している。心して見ている番組だ。それに出るなんて信じられない。
★ディレクターと相対する中で、テレビ局が1時間の番組を制作するのは、並々ならぬ努力が要るのを知った。立ち話ではない。心の中まで何度も入ってくる。当然でしょう。これまで組み立ててきた自分なりの積み木だったが、もう1度、見分けて、組み立て直す作業が必要なのです。テレビは、トマの何に注目するのか。
★トマは、ディレクターの所作に応じながら、自分でも、もう1度、人生を振り返るよう徐々に考えていた。スタートは、どこか。着地点は、どこか。これを見つけなければ、1本のドラマの型には収まらないでしょう。その難かしさを感じた。
★2月、3月になると、新型コロナウイルスがまん延して、マスクを使うようになる。事態は深刻だ。取材は、ディレクターから頼まれて、トマが、ポーランドで録音したテープとCDを資料として渡した。まだカメラの取材は受けていない。後で知ったのだが、ディレクターは、トマの書き物を、騎士社やカトリック新聞社から収集していた。その緻密さ、熱心さに、おどろいた。
★4月になると、新型コロナウイルスは、更に拡大がますます顕著になる。特に、共同生活の老人ホームでは、感染を恐れて、外出や、面会に、禁止がかかった。果たして取材は順調に行なわれるのだろうか。ホームでは、必要とされた場合のため、隔離された「面会室」が設けられた。
★4月22日(水)、午後から、「面会室」で、カメラによる初めての取材が行なわれた。いよいよ本格的に「こころの時代」へ向けて、動き始めた。

1 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2020年7月22日 17:11

    今年も阿野さんがお見舞い下さって感謝ですね
    私も九州だったらと何時も思います。
    今日一人でも多くの方に放送を視て頂きたくて色々な方に連絡致しました。
    きっと皆様も応援していらっしゃる事でしょう。
    番組を今から楽しみにしております。

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