2017年1月9日月曜日

船が残す足跡。泡と波と。過去と今、そして未来は

フェリーの後部に立つと、消え行く泡と、波が目に飛び込んでくる。年末、天草へ渡ったときのフェリーから見た風景だった。
★一望しながら、こう、考えた。去り行く白い波は、「過去」ではないか。そうすると、今、自分が立っているデッキが、「現在」だ。私の背中の、船の行き先が、「未来」になる。そう考えると、思わず、手のひらで、額(ヒタイ)をなぞるのだった。
★聖コルベ館に居たとき、24年間、修道院内では、修道服を脱いだことはなかった。意識して、着ていた。巡礼者が来る。旅行者が来る。修道服は、1つの看板だった。この服を見れば、誰もが分かる。中身は、凡人だが、修道服が「モノ」を言わせてくれる。
★ホームに入って、入所当時は、修道服を着ることに抵抗があった。教会でも、着ていないことがあった。今は、朝、ミサのときは着ている。ロザリオは普通の衣服だ。修道服に誇りを持とう。ホームで、「修道士さん」と呼ばれることはない。「トマさん」も、ない。さびしいと思う。
★今日は、成人の日。20歳、新・成人を祝う日。戦争が終わったとき、私は、17歳。それから、3年後、20歳。成人の日なんて、あっただろうか。戦争中に、魚雷工場で働いていたので、学業が遅れて、20歳のときは、新制・高校の2年生だった。
★テレビをつけると、奇妙な頭髪、衣装をつけた新・成人が、マイクに向かって、しゃべっていた。これが、案外、まともな事を言っているので、まんざらでもないと思った。だが人生は、欲望との闘いでもある。本当の幸せをみつけて、安らかな気持ちの超・高齢者になってもらいたい、そう願った次第だった。
★風呂場の工事。隣に、もう1つ、風呂がある。少し小さめの湯船で、それでも畳2じょう分はあるだろう。入江さん、キリエさん、3人で入った。食事は、キリエさんは別の食べ処に変わって行った。