2017年1月28日土曜日

三食を食堂で、願い叶わず。今日も、自室で

カゼの症状は、長引くんですね。一応、峠は越えて、熱は、平熱になっている。だが、時おり、セキが出るのです。セキが出る間は、皆さんの中には、入れない。
★看護師さんが自室に来て、「ホームの先生の医院に、レントゲンを撮りに行きましょう」と言った。車で、三分。診察をして、レントゲンを撮ってもらう。血液の採取も行なった。胸のレントゲンの説明をされるが、昔の病気の痕があるそうです。「肺炎では、ないですか」「肺炎には、罹っていません」。それだけで、一応、安心しました。
★十三、四歳の頃、両方の肺を結核に冒され、「肋膜炎」を患い、水が溜まったりして苦しんだ。結核に、薬はなかった。「椰子(やし)の実」が肋膜に効果があると聞かされ、母が、市場に買いに行った。戦争中だったが、南方から届いたのか、長崎には、ヤシの実を売っていた。ヤシの実というから、実だと思って、割ったら、実ではなくて、水が出てきた。ヤシに穴を開けて、中の水を飲むのです。そんな事を思い出した。(下の絵は「焼けたロザリオ」しおうら しんたろう作より)。谷中さんは病気の私の所に見舞いに来る兄のような青年。母親も描かれている。

1 件のコメント:

  1. 息子の肋膜を治したいと、高価であっただろう椰子の実を求めお母様は市場へ出かけられたのですね。母の愛は言葉に尽くせません。

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