2020年10月6日火曜日

月下美人。1夜だけ華麗に咲いて、朝には、しぼむ。人の生涯も同じ

昨夜、月下美人が、花開いた。

1夜だけ、闇に華麗な、白い花。

今朝、ミサ帰りには、この姿。

見られ、誉められ、なぜ咲かぬ?

ひっそり、精一杯、咲いて、しぼむ。

「こころ生き」は、なにも、ない。

人の生涯も、また同じ、か。

★これまで何度も、月下美人の満開の白い大きな花を日記にも載せてきた。この度も「ふくらみ」のツボミが、首をもたげていた。「ああ、これなら、今夜あたり、咲くかな」と、期待はしていた。残念ながら、夜勤の職員さんに、写真を撮るのを頼み忘れる。今朝、見たら、既に精気は抜けて、この状態。何やら、人間の生涯を思わせた。芽を出した。根気よく育てて行く。成長し、やがて花、開く。平凡な人生でも、すばらしい。それなのに、なぜ、人の世には、悪や汚れや、ダマし合いがあるのか。

★こんな旅の経験を思い出した。外国に1人旅したとき、民衆が大勢集まる「お祭り」があった。バッグを背負って、喜々として、雰囲気にハマっていた。人が一杯。もまれ、押される。するとバッグに、なにやら異変を感じた。バッグを見ると、鋭い刃物で、バッグの底を「スパーッ」と切られていた。危(あわ)や、ギリ、ギリのところで、サイフ、パスポートを抜き取られる災難だった。これは「悪」だよね。ところが、そこへ女性が現われて、バッグを修理してやるという。家に連れて行かれて、バッグの底を、糸で縫ってくれた。これは「善」だよね。お礼をしたか、どうか、覚えていないが、もし、その女性も、脅しを迫ったら、どうなるか。今、思えば、いちばん怖いのは人間だ。油断は出来ない。善もあれば、悪もある。交差する中で生きるのが、世の中。月下美人のように、美しく咲きたい。

★今日は、午後から、トマは、歯科へ診療に出かけます。入れ歯がないのが自慢です。だが、老いは、歯にも来る。歯は大切に、長生きの秘訣。

2 件のコメント:

  1. >これまで何度も、月下美人の満開の白い大きな花を日記にも載せてきた。
    検索で探してみました。すると、例えば2019年7月12日金曜日に婉然たる美人が映っています。
    へへ、花に疎い私は、このとき見たのには違いないにしても、もう後はすっかり忘れてしまったようです。

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  2. 早朝の月下美人も、また美しいと思いました。
    大きく開いている時だけが満ちた時ではないと
    知らされました。

    咲き方にも、開き方にも、見られ方にも、
    方向や時間、環境や関わりがありますね。

    月下美人は、写真の姿をトマさんに撮しとって
    もらい、幸せに感じていると思います。

    がぶらってぃの手元には多くの花はありません。
    ですが、街の花壇を世話する緑のアダプト制度
    というものに登録し、育ちを見つめて応援し
    始めました。

    植物の生物としての発信を、近しく感じ
    とれる喜びを知っているところです。
    自分も、植物と共に育つというのでしょうか。

    外国の旅での危険な事件では、直後に善意を
    体験されるという、振り子の両方に身を置かれた
    のですね。

    ギリギリのところで避けられた大きな被害に、
    よく乗り越えられたと思います。
    トマさんはどこにあっても護られていますね。

    欧州では最近でもロマの人々による物取りや
    スリが横行していると聞いています。
    現地人は、ロマを悪とくくってしまうことが
    多いように見受けます。ロマにも彼ら独特の
    文化を守りながら、静かに暮らしていける場が
    もたらされるよう祈りたいと思います。

    歯科受診前のお忙しい時間に、写真も含めた
    投稿をありがとうございます。

    トマさんの旅のお話は、どれも映画のように
    イメージが膨らみます。ジンクーエン。


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