2020年10月28日水曜日

永井隆博士の「如己堂」を訪ねる。特別展「長崎の鐘」。懐かしい思い

新聞で、「永井記念館で『長崎の鐘』展を開催」と読んでいた。
昨日、放射線科の予約診療まで、余裕の時間があった。展示を見るべく、「如己堂」へ向かう。被爆医師・永井隆博士の小さな住居。小学生の一団が、大勢、見学に来ていた。彼らが抜けた瞬間に、如己堂を撮る。
記念館の中にも、小学生たちで、あふれていた。「どこから?」「私は92になるが、永井先生から理科を習ったのだよ」など、今の世、声はかけられない。
★新聞によると、「長崎の鐘」は、NHKの連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった作曲家・古関裕而氏によって歌謡曲になり、映画化された。「全国民が泣く愛と涙の大メロドラマ」との回想が、よみがえってくる。
「長崎の鐘」は、長崎人が、好んで歌う曲だ。この古い1枚の広告が、なぜか我が胸をふるわせる。時代が変わって、この小学生たちは、永井博士の展示から何を受け取るだろうかと想像した。
★「オーォ、レコードじゃないか」。昭和一桁生まれの脳裏からは、懐かしさと、軍靴の音も聞こえて来る。スマホ時代の小学生たちは、これを何と、見る。興味がある。
「『長崎の鐘』を聞く永井父子」と説明の字。「かやの」さん、「誠一(まこと)」さんのも出会って、話を聞いた事がある。
この永井先生の家の場所から、崩壊した浦上天主堂を毎晩、眺めて、泣いた日々もある。
永井先生が描いた、「横長の、墨絵の、廃墟の天主堂の絵がないが、どこ?」と受付に聞くと、「2階の、図書室にあります」と答えた。
★召されて 妻は 天国へ
別れて ひとり 旅立ちぬ
かたみに 残る ロザリオの
クサリに 白き わが涙
なぐさめ はげまし 長崎の
ああ、長崎の鐘が なる
ーーー
見ていると、悲しくなるよ。
2度と、戦争は、有っては、ならぬ。
2度と、核兵器、使っては、ならぬ。
老いたる我は、ただ、祈るのみ。

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年10月28日 15:39

    如己堂はトマさんの訪問を待っていたと思います。
    傷みがきっかけではあったかもしれませんが、
    神さまがアレンジされたタイムリーさに
    嬉しくなります。

    長崎の小学生達は恵まれていますね。
    適切な導きの元にその恵みを存分に感じ取り、
    各々のイノチを輝かせられるよう祈ります。

    永井先生から直接教わっていらした
    トマさんが声をかけにくかったのは
    時節柄残念ではありますが、
    小学生には、
    永井先生とトマさんは一緒にいたんだよー、
    同じ場の空気を吸っていたんだよー、
    今日君たちがトマさんと同じ空間に存在できた
    のと同じだよー、
    みんなみんな生きているんだねー、
    と、魂の声を送りたく思いました。

    がぶらってぃ なりのエールです。

    トマさん、お疲れの残るでしょう中、
    今日もありがとうございます。
    がぶらってぃは、最近、とても祈り疲れて
    消耗していたのですが、トマさん達の暮らしに
    ならうことで、光が見えております。
    ジンクーエン。

    返信削除