2020年10月16日金曜日

傾聴ボランティアの女性が来る。コロナの関係で、久しぶり。4年続く

約束の時間に、女性は姿を見せた。久しぶり。今年は、1月に来たのみ。コロナの時代に入ったから、途絶えていた。
10月は、2度目。時間は「20分」と言われた。ボランティアであれ、長崎から電車・バスを乗り継いで、費用を使って、ホームまで来てくださる。話を聞いてくださる。セチ辛い世の中に、光る女性が居るんですね。2017年3月に始まった。きょうで、25回目になる。トマだけが、一方的に語る。語る中で、心が整理される。
★先ずは、楽しいこと。自分で考える。「楽しいこと」あったか? ありましたね。テレビ『こころの時代』に出たことです。それを語る。取材を受けて、この半年間は楽しみがあった。どんな物語に出来上がるのだろう。期待があった。女性も「見ました」という。
★次は、自分まるごと、心身の状況でしょう。目は、ショボショボ。歯は、自分の歯だが、ゴボウや、レンコン、堅い食材をカムと、チカラが要る。夜は眠れるか。大のトイレはあるか。尿量は、どうか。腎ゾーの機能は、何とか保っている。だが、4か月に1度のステント入れ替えは、体力にシンドイ。手首の血も見せる。歩行は自室内は歩けます。部屋を出る時は、手押し車か、杖も要る。それらを語れば、もう20分は過ぎた。
★結局、いま必要なのは、ホントに「気力」と「希望」です。周りには老人が居り、老いれば、どういう手順を踏むか、手本がある。老いを受け入れて行くしかないが、人間のシンになる「人格」だけは変えたくない。それが「希望」なんです。
★傾聴ボランティアさんは、聞いた言葉の最後の部分を、反復して、返してくれる。その言葉が自分に入って、ふしぎと癒され、整理がつく。いま長崎県は、感染者が「0」の日がつづく。折を見て、次の日にちを決めましょう、と女性は去って行った。こんな内容は、ホームの誰にも、話すチャンスは、ない。語って、聞いてくださる得心の人に、感謝です。

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年10月22日 23:23

    トマさんの記録から伝わる傾聴ボランティアさんの
    在りように、学び、感謝いたします。

    話す相手の言葉をそのまま反復することで
    得られる豊かな時と癒やしは、他の形の
    ダイアローグでは遠回りになる部分でしょう。

    傷んでいる人、悲しんでいる人だけでなく、
    時には喜びにある人にとっても、安らぎになると
    思います。

    年令を積み重ねても、精神活動はますます
    充実していけるという証明のトマさん。
    存在が、希望です。

    少し距離を歩く時に、杖や手押し車を
    ともに従えるのは、不自由に感じられるの
    でしょうね。がぶらってぃは、桃太郎のようで
    勇ましやかと想像します。

    得られた助けは、ご存分に活かして、
    動かれてください。人間も動物ですから、
    動くと得られる新しい気力があるように
    思います。

    トマさんの毎日に気力を奮い立たせて
    もらっているがぶらってぃが申すことでは
    ありませんでしたね。失礼いたしました。

    今日もいつもジンクーエン。

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