2020年3月20日金曜日

出会いの男性。東京でも見学。見知らぬ所で、つながりがある

突然、この男性がホームに私を訪ねて来た。「日記を読んでいます。ぜひお会いしたくて来ました」。玄関での出会い。「部屋で、話しましょう」「いいえ、時間がありません。お会いしただけで満足です。手土産がないので、近くでお花を買ってきました」。シクラーメンの鉢植えの花だった。
★「東京からです」と、お名前も告げた。この写真を撮って、玄関で、立ち話で、別れた。「検索しているうちに、日記に当たった」という。黙々と書く日記が、どこで、どういう人と、つながりがあるのか、ふしぎに思った出会いだった。
★あっという間の接点だから、詳しい事はわからず、いつしか名前も忘れた。住所も聞いていない。それから1年ほど経ってから、東京・丸の内で、「ポーランド・フェスティバル」があり、ポーランド人修道者たちの写真展を開いてもらった。写真展をお世話したのが、長崎市の野々村さん、塩沢さんの2人。写真の男性が見学に現われた。お菓子のみやげを託された。それで日記から、お名前と住所がわかった。
★今度の入院の前の日だった。重たい、大きな箱の荷物が届いた。鯖(さば)の缶詰が、2段重ねで入っている。塩抜き専門の食品製造の会社が造っている。「食塩不使用・鯖水煮」缶詰である。あの写真の男性が送ってくれた缶詰だった。手分けして、皆さんで頂いた。
★日記を通して、見えない所で、見えない人と『つながり』があるのを強く感じた。ホームに居て、「世の中は、ふしぎやな」と思う。あの男性が、なぜ、いま、入院の前日に、贈ってくれたか、わからない。
★缶詰を思うと、色々記憶がよみがえる。北朝鮮で、子供の頃、風邪を引いて学校を休むと、必ず「パイナップル」(めずらしい)の缶詰を食べさせた。戦時中、中学校の強歩訓練で、目的地に着くと、自分で背負った「背のう」から魚の缶詰を出して食べた。終戦直後、食料不足の聖母の騎士に、アメリカ軍の飛行機がパラシュートを付けて、物資を投下した。アメリカ軍の牛肉の缶詰は、抜群にウマかった。缶詰の思い出に、この「さば」缶も入るだろう。

1 件のコメント:

  1. 何と申しわけありません、鯖缶の送り主です。退院祝いをと思ってお送りしたのですが、うっかりしたことに配達日指定をしなかったもので入院前に届いてしまいました。その旨、右の「ホームページURL http://sites.google.com/site/tomaozaki/」に載っていた小崎さんのメールアドレスにご連絡したのですが、不着だったのですね。ともあれ無事にご退院なさってなによりでした。今後もお元気でお過ごしください。

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