2019年3月24日日曜日

「楽天知命」。天命を喜んで、受け入れる、その心境で生きる

めずらしいいお客さんが自室に来た。東京・亀有教会の主任司祭、松田神父さん。ちょうど昼寝の時間だった。「そのまま、そのまま」と言うので、ベッドの中で応対した。トマがホームに入った5年前は、ホームの隣の湯江教会の主任だった。修道院の夕食に招かれた時は、よく話していたし、教会でのお説教も聞いた。健康には気をつけて、毎日、ホーム周辺の屋外を散歩していた。学者だよ。分厚い本もシリーズで出している。聖書を読む会の主催者でもある。
★トマがホームに入った時、忘れもしない、状況は深刻だった。松田神父さんを訪ねて言った言葉を、当時の日記に書いたハズだ。ノートを探してみた。あった。次の言葉だった。「老人ホームも、さびしい。この世に生まれて、ポキッと折れた。折れた人生も、神さまがご存知くださる。人間は小さな存在だ。少しばかり、わかった。父、母、兄弟いない。原爆という底辺で、何かのキズが襲ったのかも知れない。病院でクチ果てるとも、ここへ来られたのも、神の導きにゆだねたい」
★フトンの中のトマを見て、「顔色、よさそうだね」と松田神父さんは言った。目を壁に貼った「楽天知命」に移して、「『らく・てん・ち・めい』いい言葉だね。自分も4文字熟語を沢山記している」と興味を示した。
★トマはフトンの中で応じた。「天を楽しみ、命を知る。天命を喜んで、受け入れる、今が、その心境です。その心で生きている」「いいね、いいね」。老いてきて、いろいろ不自由はあるが、あわてない。1つ1つの出来事を、天から望まれ、摂理として与えられる苦しみを、喜んで受け入れ、自分の痕跡として残していく、そんな心境になっている。「いい、心境だね」と松田神父さんも同調してくれた。「額縁に入れたら、いいよ」
★ここで、パッと、フトンをめくって起き上がり、「写真を、1枚」と、撮ったのが、松田神父さんの写真です。ホームで会議があり、そのために来た。ホームの西山神父さんの部屋を訪ねて、次に瀧神父さんの部屋へ行き、最後にトマの部屋に来たことが分かった。この後、東京へ帰るという。
★先輩方を大切に、その心が松田神父さんに「あるな」と感じた。

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