2013年7月9日火曜日

聖コルベ館。20年前の特製のロザリオ。信仰は神からの恵み

1本のカリンの角材を、繰り抜いて、掘りぬいて、作り上げた珍しいロザリオが、聖コルベ館の資料室に、展示してある。これを作ったのが、群馬県高崎にお住まいの宮大工、浦野さんです。1992年の作だから、もう20年前になる。1本の角材を切り抜くのだから、大変だ。玉をつないでいるクサリの部分も、みな、つながっている。浦野さんが作ったときは、40歳だった。「体調も良くなった。信仰のお恵みにも浴した。息子たちも跡を継いでくれる。感謝をこめての恩返し、ロザリオを彫ろうと思ったのです」。浦野工房を訪ねて行ったこともある。今朝、縁あって、久しぶりに奥さんと電話で話した。「ロザリオは大切に、ちゃんと飾ってありますよ」。かつて浦野さんは、こう言った。「教会にお参りしても、神さまには出会えない。人間には出会う。そのニンゲンに迷うんです。信仰は、これで、いいのか、思うときもある。しかし信仰は、自分で選んだのでは、ない。日本のたくさんの夫妻の中から、神さまが私たちを選んでくださった。ほんとうの信仰を求めて生きたい」。当時の記事に、そう書いてある。


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