2018年9月8日土曜日

送られてきたブドウは、様々な思い出を告げていた

広島市の岩本さんご夫妻から、見事なブドウが送られてきた。お店で買った物ではなく、息子さんの経営する果樹園で収穫したブドウです。左の品種「ピオーネ」。右は「クイーンニーナ」。おいしい、甘みがブワーッと口の中に広がる美味しさです。
★岩本さんとのご縁は昭和50年にさかのぼる。この頃、聖母の騎士誌で募集して、長崎・平戸・五島の巡礼「オラッョの旅」を主催した。その頃、八智子さんと、母親のヨシエさんが幼い子供をつれて参加した。ポーランド巡礼も2度参加された。私も広島へ出かけてお世話になるし、記事にも書くし、それ以来のお付き合いです。
★去年の11月には、ご夫妻で、ホームにお見舞いに来てくださった。ご夫妻は、広島で、タクシー「エンゼル・キャブ」を経営しておられる。私が最後に広島へ出かけたのは、4年前の6月だった。お宅におじゃますると、床の間に、私が描いた「ブドウ」の掛け軸がかけてあった。お母さんのヨシエさんは91歳まで会社の会長をつとめて、5年前の七夕の前日に亡くなった。お墓参りをした。
★八智子さんに問うた。「ご主人と、大きな会社を抱えて、その背後には多くの社員と家族を抱えて、大変なご苦労があるでしょう。人と人と、うまく、やっていくのは、どうしていますか」。八智子さんは答えた。「ギブ・アンド・テイク」(与えて、そして、いただく)。与える姿勢、何でも、いいのです。従業員も事業主も、お友達。その時々によって、その人が欲しい、親切、時間、お金も、物資も与えます。結果的に戻ってくる。自分も幸せになる。自分が困ったとき、なぜか、うまく事が運んだ経験があるでしょう。自分だけが、トクしようと思うな。母(ヨシエ)は、『ママを、だましても、だまされない御者(神さま)が居るのよ』と教えた。難しいことの中でなく、やさしい言葉の中に、人間の生き方があるような気がします」
★昨夜、携帯でお礼の言葉を述べた。「広島へ、来んしゃーい」。車で迎えに来るという。「イヤ、イヤ、それはムリでしょう」