2018年9月7日金曜日

人情が、思いやりが、老人の手を引き上げて助ける


ホームの食堂は、こんな具合です。ホームの人たちの顔は写されない。個人情報ですからね。テレビでも皆、ボカシテいる。まあ、この写真は後ろ姿だから、誰が、誰か、分からない。載せても許されるでしょう。「午前の10時から集ってください」とアナウンスがあった。食堂に集まったところです。定刻になると、背の高い男性が来て、「三菱労組からです」といい、敬老の日を前に、ホーム全員にプレゼントを渡された。マイクを持った職員によると、「30年来、つづいています」と感謝していた。贈り物も歴史があるんだな、と思った。去年は「ひざ掛け」でした。今年は「タオル」と聞こえた。労組の人たちも、お金を集めて、老人ホームにお見舞いにやってくる。習慣になっている。人情は有り難い出来事です。殺伐とした、事故や災難が多い世の中じゃないですか。持てる者は、持てない者の手を引き上げる。「よきサマリア人の手」になる。受ける者は、ただ感謝と、奮発と、「よし、ガンバルぞ」しか、ありません。
★誰かが、座るとき、「よっ、こい、しょ」と声をかけた。年寄りには、よく、ある、掛け声ですよね。この言葉「よっ、こい、しょ」から「よ、こい、しょ、いち」を付けると「横井庄一」になる。横井庄一、知らんでしょ。老人は歴史を知っているんだな。戦争が終わって30年ほどして南方のジャングルで発見された元日本兵だ。彼は言ったね。「恥ずかしながら、生きて帰りました」。バンザイ、生きて、いいんだよ。生きることが、イチバンだ。彼は、耐えて、生きて、良き人生を送った模範だった。