2016年11月8日火曜日

五島のミカンだよ。食べてください。励ましの心は通う

ホームの女性が、自室を訪ねてきた。いつも、ミサや、ロザリオに来ている熱心な、というより、信仰が身に染み込んだ女性です。「みかん、ば、食べて、くれんね」
★「イヤ、イヤ、いいよ。みかん、沢山持っているけん、よか、ばい」「そう、いわんと、食べて、くれんね」と大事そうに、みかん、二つをもってきた。
★「これは、五島から送ってきた、みかん、たい。わたしが、ホームに入る前に、植えたとよ。その木に、なった、みかんだから」
★「ホームに入って、何年に、なると?」「6年になる」「みかんは、何年で、なったとね?」「3年で、なった。毎年、送ってくるとよ。子どもも、孫も、いる。ああ、五島に、帰り、たか」
★「写真ば、撮るけんね」。いい顔の写真が撮れた。プリンターで出して渡すと、喜んだ。「これば、五島に、送って、やろうかね」。満足してくれた女性でした。
★午後から、ホームの行事で、ショッピングがあり、小型バスで買い物に出かけた。ベッドに横になっていたら、出発直前に、気がついた。急いで、準備して、バスに乗ったら、また、やった。「シマッタ。サイフを忘れた。これで三度目かな」。運転の高原修道士さんから、お金を借りた。「まさか、ボケて、いないだろうな」
★数日まえ、修学旅行生に話しがしたいと、気持ちが盛り上って、長崎の担当の松下修道士さんに頼んでいたが、それが明日となった。177人の女子高校生が来る。二年間、話したことがなかった。
★「なんとか、気力を支えよう。声に自信はないが、老人は、老人なりに、優しい顔で語れる内は語りたい」。あしたは、がんばってみます。

3 件のコメント:

  1. 明日 頑張ってください。
    語り部として 長年やってこられメディアでも取り上げられた小崎登明修道士さまです。
    きっと女子校生達の心に響く お話でしょうね。

    長崎弁て、いいですねぇ。大好きです。

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  2. 実体験者のお話ですから、心に響くでしょう。
    そして、ガヨビニチェクさんから聖コルベ神父様へと続く小崎さんの手で、一人でも多くの生徒さんと握手をしていただきたいと思います。

    明日はカラオケレクの担当なのでリーダー権限で(笑)長崎の鐘の歌をかけて、心ひそかに小崎さんの健闘を祈ろうとおもいます。

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  3. 嬉しいです!
    頑張って下さい
    聖コルベ記念館館長
    ナガサキ語り部
    小崎登明様

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