2016年10月25日火曜日

コスモスの枝は、夕暮れの太陽に向かい、なびいていた

ホームに入居した頃の私です。いい顔、しているでしょう。それでも悩んでいたんだよ、この頃は・・・。背景には、きれいな、コスモスの花がイッパイに咲いていた。あれから、まる、2年が経過して、最近、天草から来た幸男さんからは、「おまえ、ずいぶんと、フケた、な」と言われました。顔がどう変わっているのでしょうか。
★2014年の8月中旬までは、長崎の聖コルベ館で何事もなく働いていました。そして、10月の下旬に、ホームに入った。その2ヶ月間に何があったのでしょうか。日記にも書いていません。「語れば、複雑です。気持ちも、自分でない気がします。声が出ません。体力が落ちたのは、ほんとうです」
★ホームに入ったあの頃、咲き乱れる「コスモス」の花々が印象的でした。沢山の、白や赤のコスモスの細い枝が、全体的に、いっせいに暮れゆく晩秋の太陽になびいているのです。太陽はゆっくりと大地に落ちて行く。そのヒカリに向かって、みんなが、横たわしになっている。ここには精一杯、生きる姿があった。あのヒカリになびく光景は、私に希望を与えた。今でも忘れない。
★「生きなさい」「生きるんだよ」「生きるとは、ありがたいことなんだよ」。そう、コスモスが叫んでいた。今も、その余韻が残っている。高まっている。

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