2016年3月21日月曜日

一輪のサクラ咲き、一人の老人がホームで亡くなった

庭のサクラが、1リンだけ咲いていた。なぜ、あの花だけ、ポツンと一個だけ咲いたのだろう。ふしぎに思えたが、可憐な花だった。
★ホームに居ると、結局、年老いて、皆さんにお世話になりながら、この世を去っていく。ホームだから当然のことであろう。亡くなったとき、子や孫が沢山いる人もいるが、全くの孤独の人もいる。厳しい人生だが、それも、その人の道なのであろう。
★唯一の救いは、ホームは家族だということだ。「天におられる御父よ」と毎日、毎度、祈る私たちは、みな、兄弟なんだ、というカトリックの祈りに、孤独の人の救いがある。つながり、ご縁がある。人は、1人では、生きては行けない。誰かに寄り添って、自分の人生を営んでいる。家族のある者も、家族がない人も、ここでは皆が家族である。
★きょうは、子も孫も親戚も、全く居ない男性がホームで皆さんに看取られて亡くなった。彼を偲んで、ホームの皆さんが集って、お通夜のお祈りが行なわれた。あしたは、隣の湯江教会で、葬式がある。彼は、ある日、「お願いします」と、職員の付き添いで、お寺のお墓を、造花とお線香を持って訪ねて、「自分が亡くなったら、ここへ入れて欲しい」と言い残したという。
★入居して、5,6年の生活だったが、彼にとって、最後は仕合わせだったと思う。
★なぜか、庭の一輪のサクラの花が、きょうはアタマから離れない。