2016年3月17日木曜日

サンタ・マリアのご像は、どこ?日本の信徒発見の聖母

何年か前になります、大浦天主堂へ参詣したときに写した写真です。誰でも、1度は見たことのある写真でしょう。左のレンガの建物は、ド・ロ神父が設計・造った旧・大浦司教館です。天主堂への石段をのぼる。この石段は天草の産だそうです。
★下の写真は、天主堂の中に入ると、右側に、日本の信徒発見の聖母マリア像がある。この場所で、潜伏して信仰を守っていた浦上の信徒10数人が訪れ、プチジャン神父に打ち明けた。「あなたの胸、わたしの胸と同じ」「サンタ・マリアのご像は、どこですか?」「ハイ、これがサンタ・マリアさまです」。きょうが、その記念日です。
★コルベ神父とゼノ修道士は、長崎港に汽船が入港したとき、船の上から大浦天主堂を見たでしょう。「ああ、あれがニホンの教会だ。あそこへ行こう」。出島の岸壁に着くと、真っ先に、天主堂を訪れた。天主堂の入口、玄関で、ニホンの聖母像に迎えられる。「ごらんなさい。マリアさまが私たちを最初にお迎えくださったよ」。コルベ神父は喜びと大きな希望を感じた。
★中へ入って、信徒発見の聖母の祭壇にひざまずき、マリアさまを仰いで、祈った。1年間、大浦に仮の修道院を設けたが、コルベ神父は、哲学教授の前後、必ずこの場所で祈っていた。
★わたしは思うんです。聖人の行動には、ムダがない。日本へ到着して、真っ先に来たのが、この大浦の、すばらしい場所であった。きょうは、そのことを考えて、1日を過ごした。

1 件のコメント:

  1. トマさんの調べて下さったことは、本当に貴重な事ばかりですね。沢山の方にまだまだ命ある限り、発信されて下さい。大浦の歴史の中に、その様な事もあるのを知らないのです。石段も勝手にできたのではないし、ドロ神父様が多くの働きをされて、今は静かに出津に眠られておられるのもご存じない方も多い事でしょう。お墓の中にはおられなくても、ドロ神父様への言葉かけ、祈りの入口かもですね。感謝で過ごした一日です。信仰の光の強さを。

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