葉がついた、立派な長崎のみかんが贈られてきた。年末になると贈られてくる。贈り主は、もう40年ぐらい前になる。観光バスのガイドさんであった。教会をめぐる巡礼の旅を主催していた。ガイドさんが、いつも担当。数々の思い出もできた。いわば、教会をめぐる「オらショの旅」の専属のガイドさんだった。みかんを見ると、食べると、当時の巡礼を思い出します。長崎や、外海や、信徒さんの家で「ドロさまソーメン」をいただいたり、そこには素朴な親切と、純朴な信仰があった。特に思い出が残るのが、神の島だった。当時は船で神の島へは渡っていた。岸壁で、教会信徒のお出迎え、お見送り、船と人をつなぐテープでの別れ、ゆっくりとした時間が流れていた。教会までは信徒と行列して、参詣した。信徒会館で、歌や踊りで盛り上がったこともあった。温かい交流の時代である。人情があった。いまや、旅なれた時代になって、人の気持ちも、すっかり変わりました。1つ、みかんを食べて、そんなことを思い出していた。もう40年の思い出です。
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