2018年10月24日水曜日

入居の記念日。4年が経った。せい一杯、生きるのだ

今日で、マル4年になる。ホームに入った記念日である。入所の日、夕方、高原修道士さんが運転する小型バスに1人だけ乗って、後ろに流れ行く田園を、ぼんやりと見つめていた。高原さんが慰めるように、連なる山の名前を告げた。濃紺の青い空に、薄い線が山並みを描いていた。その山よりも、先ほどから道路の脇に広がる赤、白のコスモスに目が奪われていた。「コスモスだよ、高原さん」「あしたの野外活動で、ホームから見に行きたいね」。その声をさえぎって「あーッ、ごらん」
★コスモスの花全体が、暮れ行く太陽に向かって、精一杯に、枝を倒していた。感動ものだった。今も、その情景を忘れない。あの時、コスモス達は語っていた。励ましていた。「せい一杯、生きるのだ。老いに負けるなよ」
★あの日、夕食に間に合った。「新入り、です。よろしくお願いします」。夕食が5時半過ぎに終わると、各お部屋に散在していく。「おやすみーなさい」が挨拶だった。「早やー」と、ちょっと驚いた。ホームの生活が始まった。お世話になる人生です。
★翌日、ホームから10人はどが、あのコスモスを見物に出かけた。その時の写真です。入居時の顔です。この時、不安と悩みに脳裏は満ちていた。体重は51Kgあった。今は53Kgになっている。あのコスモスの日から4年が経ったのか、感慨深い。
★ホームの生活は単調ではあったが、それでも日記をつけていたお陰で、記録が残る。ファイルに納めた日記を読み返すと、様々な出来事があったが、心の奥の悩み、苦しみ、不安は書いてはいない。孤独と、時間の余裕と、生きる意味と、本当に辛かった。今は安らぎを得ている。生きていれば、いいことも、あるもんだ。
★午後1時50分から、地元の小学校の4年生たちが訪問に来るそうです。彼らが考え、作った遊びに一緒に参加して、楽しいひと時を過ごします。それで早めに日記を書いた。

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