2017年10月6日金曜日

今日ぐらいは、明るい話が欲しいね。外食の楽しみ

「今日は、何か、明るい話が欲しいね」と思った。これまで、ニュウインじゃ、ナンじゃ、カンじゃで、暗い日々がつづいた。この辺で、パァーッと、明るい何かが欲しい。
★とは言え、早々、ホームには、そんな明るい話は、ない。朝食のとき、瀧神父さまが、郵便局へ行くという。「乗り物は?」「高原修道士が送ってくれる」。トマは、ちょっと考えて、「いっしょに、昼飯でも、食べに行こうか」。明るく、パァーッと行こう。
★瀧神父さまが隣の修道院の高原修道士に連絡すると、「いいでしょう」との返事。ホーム・事務室の許可を得て、昼前に、3人は高原修道士の運転で、修道院の車で出かけた。郵便局に寄り、瀧神父さまが用件を果たした。
★ホームがある町は、有明海に面している。背後には千メートル弱の山系が連なる。過疎化の町だが、国道沿いに1軒、店内に「生けす」を備えた食事処がある。店内で、活きた魚が食べられる。「生けす」に魚を泳がせている。これまでも
何度か利用している。
★瀧神父さまは、鯛の頭の煮付け定食、高原修道士は、刺身定食、トマはウナギ定食とアジの活け造りを頼んだ。瀧神父さま(鹿児島県奄美大島・喜界島出身)は、焼酎をコップ1杯、たしなんだ。瀧神父さまはホームに入居して、半年を迎える。「よくぞ、決心して、ホームに来られたね」とトマは感心した。「トマのお陰だよ」という。瀧神父さまは「最初は、男性、女性、並んで食堂へ入るのに、抵抗があった。そのうち、慣れてきた」。ホームの職員さんたちは、「○○神父さま」と呼んでくれる。それは聞く耳に心地よい。トマは修道士だから例外だ。普通に呼ばれる。それは覚悟の上、当然でしょう。
★楽しんで、会話して、食べて、ホームへ帰ると、事務長さんから「今さっき、トマさんに来客があった。もう帰られた」と、名前を告げた。それを聞いて、「シマッタ」と悔やみました。会いたかった男性だったからです。
★もう10年前になるか。聖コルベ館に居たとき、正月に、お客を乗せないタクシーが停まった。運転手が、「ルルドのマリアさまにお参りに行く。車、置かせてください」。以外に思い、話を聞いてみると、彼は事業に失敗し、家族もバラバラになり、失望して、死を決して、古里の五島の外れにある絶壁の灯台下から、飛び込むつもりで行ったが、たまたま教会のマリア像に出会った。そのご像を見上げたとき、不思議に希望が湧いてきて、もう1度やり直そうと心を入れ替えた。そして今、働いている、と言った。
★その出会いが、きっかけで、彼と親しくなり、26聖人の教会で神父さまから要理の指導を受けて、聖母の騎士の教会で洗礼を受けたのだった。1度、ホームにもトマを見舞いに来たこともある。今日は、2度目だったのに、「会えなかったのは、残念だった」。もし、彼に会えて話が出来たら、本当に、今日は、「明るい話題の日」になっただろう。