2015年12月11日金曜日

風呂の背中、きょうも洗ってくれた。こたえは「よか」

朝、教会での祈りが終わって、自室へ戻ってきたとき、ガラス戸から見た、朝の風景です。なんとも言えない静かな気持ちですね。さあ、きょうも一日が始まる。
★入浴日。「背中を流す」課題がある。入浴は、日、火、金の3回。午前10時から、90歳の男性と打ち合わせて、いっしょに入っている。銭湯みたいな造りの風呂です。湯船は、3畳ほどあるかな。いつも2人だけです。2人はお湯につかって、しばらく、ジーッとしている。(よし、きょうは、声をかけるか)。心に決めた。
★2人は知らない間柄ではない。出会いは、遠く、終戦の年にさかのぼる。わたしが聖母の騎士に入ったとき、彼は上級生だった。いわば先輩だ。彼はその後、社会に出て、働いた。彼の家に、2度訪ねて行ったこともある。
★「ホームに入ったのは、いつ頃だったかね?」。湯船で聞いた。「8月だった」。今年になって、突然、名指しで電話がかかってきて、まず体験入居をして、隣に教会や知り合いの神父さんたちが居るのを知って、安心し、入所をきめた。以来、2人はお互いに仲良し、頼りがいのある人になっている。
★お湯からあがって、きょうも彼は黙って、背中を洗ってくれた。心に決めたんだから、言ったよ。「背中、流そうか?」。彼は、背中を向けたまま、答えた。「よ、か」

1 件のコメント:

  1. 聖母の騎士の先輩でいらしたのですね。
    小崎さんがいらっしゃることも入居の決めてとなられたのですね。本当にご縁ですね~
    私も九州在住でしたら
    聖フランシスコ園に入居したいです。
    お風呂でのお声かけに
    先輩は内心お喜びになったと思います。
    お二人の短い会話の中に信頼関係が伝わりました。

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