朝、教会での祈りが終わって、自室へ戻ってきたとき、ガラス戸から見た、朝の風景です。なんとも言えない静かな気持ちですね。さあ、きょうも一日が始まる。
★入浴日。「背中を流す」課題がある。入浴は、日、火、金の3回。午前10時から、90歳の男性と打ち合わせて、いっしょに入っている。銭湯みたいな造りの風呂です。湯船は、3畳ほどあるかな。いつも2人だけです。2人はお湯につかって、しばらく、ジーッとしている。(よし、きょうは、声をかけるか)。心に決めた。
★2人は知らない間柄ではない。出会いは、遠く、終戦の年にさかのぼる。わたしが聖母の騎士に入ったとき、彼は上級生だった。いわば先輩だ。彼はその後、社会に出て、働いた。彼の家に、2度訪ねて行ったこともある。
★「ホームに入ったのは、いつ頃だったかね?」。湯船で聞いた。「8月だった」。今年になって、突然、名指しで電話がかかってきて、まず体験入居をして、隣に教会や知り合いの神父さんたちが居るのを知って、安心し、入所をきめた。以来、2人はお互いに仲良し、頼りがいのある人になっている。
★お湯からあがって、きょうも彼は黙って、背中を洗ってくれた。心に決めたんだから、言ったよ。「背中、流そうか?」。彼は、背中を向けたまま、答えた。「よ、か」
聖母の騎士の先輩でいらしたのですね。
返信削除小崎さんがいらっしゃることも入居の決めてとなられたのですね。本当にご縁ですね~
私も九州在住でしたら
聖フランシスコ園に入居したいです。
お風呂でのお声かけに
先輩は内心お喜びになったと思います。
お二人の短い会話の中に信頼関係が伝わりました。