2018年2月24日土曜日

和歌山「南高梅」届く。梅干の如く生きよの教訓

ごらんの通り、すばらしい、リッパな梅干。きれいに並んで30個。「しいたけ」で味を整えている。ホームに来てから、もう3度目でしょう。和歌山・龍神村の、美しい水と澄みきった空気の環境のもとで、無添加で漬け込んでいる。塩抜きしている梅干です。
★龍神村の小川さんご夫妻が贈って下さった。数日前に、電話があった。「贈りますからね」。ご丁寧なお知らせでした。今日、梅干が届いた。龍神村には思い出がある。何度か、訪問もした。山深い村で、近くには温泉もあった。
★私の記録によると、「紀州のチベット」といわれた龍神村に、戦争が終わって5年が経った1950年に、見たこともない外国人宣教師が赴任して、カトリック教会が建った。9人の信徒から始まって、4年後には424人、15年が経つと864人、1994年には959人の洗礼者を記録している。集団改宗の有名な村になった。今は信徒数も激減し、「さびしくなった」と奥さんの声。
★ご主人が、1983年頃から、1町歩の山を開いて、250本の「南高梅」を植えたのが、見事に成長して、全国的に知られるようになった。ツブの大きい梅を龍神の湧き水で洗い、塩漬けして50日間以上ねかせる。それを天日で干すと塩梅になる。次いで時間をかけて、再び清らかな湧き水で丹念に塩抜をする。味付けは、動物性のものは一切使わないで、山の作物は山の作物、村特産のシイタケを使って、だし汁味付けする。
★ご主人は、かつて私に、次のように言った。「人生は、梅干の如し、苦労で塩漬けされた時代もあるし、暑い太陽に干される時期もあるのだろう。そして最後は、シワくちゃになる。でも、ですよ。湧き水で洗った塩梅は、味付けによって素晴らしい製品に変わるんです。寝かされた梅の実はやわらかくて、香りが良くて、食べ終わるとタネの周りに酸っぱさが心地よく舌に残る。人生も同じじゃないですか」
★奥さんも、ご主人も元気にしています、と電話の声だった。どうも有り難う。喜んで戴きます。

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