長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年5月19日火曜日
手柄話はするな。本物がまだ見えていない。見よ
午後から、庭を散歩した。ご像を、高圧の水を吹きかけて、よごれを落としていた。絵になるな、と思って撮った1枚です。聖フランシスコ園だから、このご像は大切にしなくちゃね。散歩は、午前中は園内の廊下を歩きます。端から、端まで歩くと、けっこう歩数になるのです。廊下の途中に、幾つかの本棚があって、1冊の本に目がとまった。佐古純一郎著の「三浦綾子のこころ」です。夜、夕食後、夕べの祈りを唱えた後、少しづつ読むようにしている。「あかしをする。あかしというのは、キリストを信じる者、信仰を生きる者にとって、自分の手柄話をすることではない。永遠の命にあずかっていただいて、毎日、毎日を生かしていただくことが、どんなに大きな喜びであり、恵みであり、感謝であるか、知らない人に知っていただくことなんです」。これを読んだとき、「グ、グッ」と胸に応えました。信仰実話を書いてきた。読んでもらった。それが本当のあかしであったのか。いま、毎日、生かしていただいている。まさに、今の状態です。寂しいとか、苦しいとか、言ってはおれない。生かしていただいている毎日が、どれほど大きな喜びであり、恵みであり、感謝なのか。まともに迫ってくる。まだ、まだ、本当のことが、信仰がわかっていない。水で、吹き飛ばしてもらわないと、本物は出てこない。三浦綾子は脊椎カリエスで、13年間、苦しんだ。自分も脊椎カリエスで大きな手術をして苦しんだ。思わず、本を抱きしめたよ。
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心の痛みをお互いに分かち合う時の抱擁ほど 愛に満ちたものは ありませんね。 イエス様の愛は 私達の痛みを全て抱擁してくださってる完璧な愛と改めて 感じています。 全てに 感謝。
返信削除三浦綾子さんの随筆に登場する方々は前の教会にいらっしゃいました。
返信削除道ありきもお勧めです。
小崎さんも共感なさることでしょう。
ペンの力は大きいです。