長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年4月28日火曜日
出会いのドラマは、心から消え去ることはない
右側の女性が訪ねてきた。この女性とは・・・お父さんと面識があるのです。もう昔のことです。50年前になりますか。長崎から特急列車にのって、大阪をめざしていた。広島で途中下車の予定があったが、手違いがあって降りることができず、次の停車駅・岡山まで仕方なく乗った。岡山で降りて、広島へバックする列車にのったが、車内は混雑していて、1つだけ空いた席があった。そこに座ると、年配の男性が前に居り、窓辺に「聖パウロ物語」の本が置かれていた。折をみて声をかけると、最近、洗礼を受けたが、まだよく教えのことがわからない、など悩みを語っていた。広島で降りて、2人は別れた。用件を果たして、今度は大阪行きの列車にのると、また座った席の前に、あの年配の男性が居るではないか。ふしぎなご縁だった。列車のなかで、信仰のことを話し合った。「聖母の騎士をご存知ですか?」と尋ねると、「知らない」を言われたのを今も覚えている。人生には、こういう出会いもあるのでしょう。聖母の騎士をお送りし、それからは交流もあり、お宅まで訪ねて行った思い出もある。お父さんとは長くお付き合いさせてもらったが、人生で忘れられない出会いとなった。その後、娘さんとも交流がつづいた。この度、教会の神父さんと、ホームに見舞いにと、訪ねてきたときの数日前の写真です。ふしぎな思い出の出会いは、消えません。
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同じ汽車で、真向かいの席とは、本当に不思議ですね。
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