長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年9月10日月曜日
入院13日目。早く帰りたい。夢を見たよ。一時の楽しみ
ああ、いつ、聖コルベ館に帰れるかな。ゲンキな『コウタ』くんと、ピースしている夢を見たよ。やっぱり、聖コルベ館が、いい。病室で、ひとり、ポツンと呼吸するのは、ほんとうの自分じゃない、気持ちがする。やっぱり、「パーッ」「パーァ」っと、忍者みたいに、自由自在に、動き回るのが、いい。ああ、夢の中だから、できるんだな。今朝、8時半ころ、外来・診療前の、お医者さんが見えられた。「どうですか?」「ハイ、すっかりゲンキになりました」。この後、お医者さんと、2人だけの会話がつづいた。「フ、フ、フ」。ひとりで、笑う。9時30分、赤尾院長さんに、電話をかける。「ご心配を、かけています。申しわけ、ありません。いま、お医者さんの診察がありました。今週の、木曜日に、退院してよいそうです。それまでリハビリ、つづけます」「よかったですね。ハイ、わかりました」。院長さんに、真っ先に、報告した。「気持ちが、すーっと、楽になった。ああ、夢が、叶いそうだぞ」。日曜日、朝の体重測定で、びっくり、体重が、2Kg、減少していた。1Kg減らすのに、四苦八苦していたのに。
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木曜日にお帰りになられるのですね。16日間の入院は読者にとりましても長かったです。しかし退院が決まって本当に良かったですね。
返信削除ブラザーが入院されていない時に予約をしていた二十世紀梨が昨日か今日か修道院に届いていると思いますよ。残っているといいですね。
入院中の日記を読み返すと、大幅に加筆されていて、
返信削除苦しみの中にも深い黙想、内容の濃さに心を打たれます。
ポ-ランドからの取材、訪問者など、向こうからやってくるお恵みも。
決して、入院中=休業中 ではありませんでしたね。
「どんなことにも意味がある。」
それを実感できました。