2012年8月13日月曜日

休みを終えて、戻る。黙々と祈り、観想に生涯励む人がいた

この旅のあいだ、会いたい人がいた。女子カルメル会のシスターだった。今から10年ほど前、聖コルベ館へ時々来ていた女性がいる。国立大学を出て、更に国立大学院で学び、臨床心理士の資格を持ち、公の役所で活躍していた。また教会の青年会でも、中心となって働いた。その女性が、カルメル会という厳しい観想修道会に入るという。神さまに、徹底した愛と出会いの道に進むという。その信仰の清さ、まっすぐさに、熱いエールを送った。あの女性はまだ勤めているだろうか。半信半疑の思いもあった。修道院の近くに、田中夫妻が居るので、夫妻の車で訪ねた。山の中の、緑に囲まれた静かな場所に修道院はあった。小聖堂で1連を祈り、受付で係りのシスターにお願いした。「聖母の騎士の修道士です。お会いできますか」「ああ、以前に、26聖人の映画にきて下さった方ですね。覚えていますよ」「院長さまにお願いしてください」。だが観想修道会は、シスターたちは面会を禁じられている。その通りで、面会は出来なかった。受付のシスターが慰めるように言った。「去年の11月1日が、その方の終生誓願でした。お祝いのとき、記念のカードを作ります。その方は、聖母の騎士のルルドの聖母を印刷お願いしたいと、騎士社に頼みました」。それを聞いて安心した。名詞の裏に、「祈っています。神さまへの愛を生涯、貫いてください」と書いて、渡した。今なお、厳しい祈りと、孤独と、観想に生きているシスターが居ることを肌で感じて、感謝しつつ、我が身を反省しつつ、山を去ったのだった。

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