2019年2月13日水曜日

礼拝の日。17年目の祈り。大切なのは、多より、イチ

ホームでは、月に1度、「礼拝の日」があります。カトリック信徒も、他宗教の人も、聖歌を歌って、祈ります。自分の幸せ、健康、これから先の導きを願います。
★今日の礼拝の日は、祭壇に小さな額入りの写真が飾られていました。カトリック信徒でない黒い服の男女3人が、前列に座っていました。写真は、3人の「おば」さんに当たるそうです。ホームでお世話になって、17年前に逝かれた。葬儀はホームのこの教会で行ない、ホームのお墓に埋葬された。事務長さんの話によると時々、お墓参りにも来ておられるそうです。
★この話を聞いて、これほどまでに尽くす「甥」さんや「姪」さんの死者を想う心に感動しました。ホームでお世話になった。忘れない。感謝の心でお願いに来る。17年も前に亡くなった「おば」さんですよ。生者は、死者と固く結ばれている。ホームに来て、お祈りをお願いする。園長神父さんは「皆さんでお祈りしましょう」と最初に告げた。昼の食事には、茶色のお饅頭が1つ、食膳にのっていた。
★私たちは、大勢の人に出会う。大量のものを集め、並べる。大量の情報を流す。こうして大量の『もの』をこなす。喝采を浴びて、これが偉いと、世間は目標にする。ところが、ある時、気がついた。個々の、私の、あの人の、悲しみ、苦しみ、悩みがある。人間、もっと個々に注目し、味わう。人の、個人の、この人だけの、痛みをわかる心を持つ。そのことが大切な気がするのです。出会いの原点は、人の痛みがわかる心にあるに違いない。
★昨日のコメントには、「写真集が着きました。感動して、見ています」と幾つかの喜びが書かれていた。嬉しいです。思いは、沢山の人に大量に見てもらわなくても、いいのです。あなたが、1人が、感動して、受け入れて下されば、それで、いいのです。『多より、イチ』。私は、それを望みます。
★「写真集、欲しい人は、どうぞおハガキを出してください、あなた1人に、呼びかけます」

2 件のコメント:

  1. 写真集が届きました。
    修道者さま達の生き生きとした表情や昭和の長崎の町並み、印刷所の様子など、小崎様の著作から想像していたイメージがより写実的になりました。
    小崎様だからこそ撮ることができた貴重な写真、拝見する機会を与えて下さってありがとうございます。発行に携わった方々にも感謝いたします。
    改めて感想を送らせていただきます。

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  2. ありがとうこざいます、お写真集が届きました
    ゼノさんやミロハナさん、トマさんを優しく招き入れた神父様や修道士様、トマさんがファインダー越しに写された貴重な昭和のお写真をありがとうございます。感謝いたします。

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