2020年8月15日土曜日

聖母被昇天祭日。ホームの故人への祈り。浦上のマリア像。再放送で完了

午前中、ホームの人たちが、教会へ集まった。お盆でもある。この1年間に、逝かれた人たちの写真を祭壇の前に並べて、山内園長神父さん、瀧神父さん、大野神父さんのミサが行なわれ、安息を祈った。
園長神父さんは、「亡くなった人たちは、家族です」と言った。また、今日は、終戦の日にも当たっている。戦争で亡くなった人たちのためにも祈った。
★今日は、教会では「聖母マリア被昇天」の祭日です。合わせて祈りました。
この写真は、原爆前の、浦上天主堂の大祭壇に掲げられていた聖母マリアさまのご像です。少年の頃、原爆まで、浦上天主堂に通って、ミサ、ロザリオなど祈っていました。このご像を仰ぎながら、「戦争に、勝つように」祈っていた。
いま思えば、考えが狭かった。もっと、広く世界を見詰め、他の国とも仲良く生きるはずでした。
自分の国の事だけを考えて、裕福、発展を望んでいた。資源がないから、よその国に奪いに行く。それが正当だと思っていた。鬼のような気持ちを持ちながら、祈っていた。
★原爆で、あの大天主堂が崩壊した時は、近くの丘から眺めて、毎晩、泣きました。「なぜ、こんなに壊滅したのか。なんというバクダンか」。周辺は、原子野です。夜は、真っ暗です。天主堂は、何日も燃えている。上を見れば、万点の星空が美しく輝いていました。「あんなに、キレイな、星空があるのに、浦上の丘は、すべては瓦礫(がれき)、破壊、なぜ、なんだ」。泣いた思い出が、いまも残る。
★天主堂の美しい聖母マリアのご像が焼け落ちて、首から上の部分だけが残った。「被爆のマリア」さまです。2度と、戦争がないように、核兵器が使われないように、世界に平和がきますように、ホームの故人の思い出と共に、祈りました。
★午後2時15分から「こころの時代」再放送がテレビに映った。これで無事に、テレビの放映は終わった。昨年の12月、NHKからの1本の電話から始まって、思いもよらぬコロナの万延をくぐり抜け、再放送まで完了した恵みを、神に感謝した。もちろん再放送も見ました。後は、ディレクターに心境の手紙を書く仕事が残っている。見た人たちは、必ず、コルベ聖人の「愛とイノチ」に感動してくれるに違いない

4 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2020年8月15日 20:19

    聖母の被昇天祭日おめでとうございます。
    聖コルベ神父様の「愛とイノチ」は
    信者さんでない方も信者さんも感動されたと思います。
    トマさんが神様の道具として働かれている事を実感致しました。
    アヴェ・マリア
    そしてジンクーエン

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  2. マリア様の被昇天の日は柏餅が大人たちから貰える嬉しい日でした。隆叔父の言う七つの丘の一つから
    天主堂が燃える様を見ていたとのこと、あの8月の日の貴方の気持ちが伝わり小生泣けました。安田

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  3. テレビ見ました。若い頃からのご苦労と、コルベ神父様に対するお気持ちが、今のトマさんを支え続けてこられたように思い感動しました。「トマさんのことば」を読み返しています。坂本

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  4. がぶらってぃ2020年9月3日 23:42

    聖母の被昇天祭日に、ホームで帰天された方々の
    写真を並べて祈ることのできる恵み。
    心を打たれます。

    カトリックの施設としては自然なことと
    理解しますが、永遠の命を信じて、
    家族として心を寄せて祈る姿は、
    残されたご親族やケアにあたってこられた
    職員の方々にとっても、また、
    ホームという場のためにも、やさしい時と
    なったはずです。

    本来、ホームというのは、こういう愛を示す場で
    あるべきなのだと思います。

    世俗的ではありますが、日本のカトリックの
    維持・発展を考えますと、高齢者福祉への注力は、
    一つの方向性ではあるように考えました。

    少しづつでも学び取り、考えることができています。
    トマさんのおかげです。ジンクーエン。

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