2020年8月19日水曜日

ホームの夜明け、長い1日。職員さんの働きで、呼吸をつなぐ幸せな日に

朝、5時。ホームの、暗い廊下を歩く。窓の外は朝焼け。空に、欠けた月がある。
教会へ。祈りから1日が始まる。今日の日を与えられた喜び。ホームに、入居者が70人ほど生活している。
70代から100歳まで、いろんな人生を歩んできた。
これだけの男性、女性が、静かな呼吸をしながら生きる。
そりゃ、波風が、立つときも、あるだろう。
3階の、自室に登るエレベーターの前に、職員の詰所がある。トマの耳に「ジャッチ・マン」との言葉が入った。「ナンの事?」。職員に聞いてみた。
ホームで生活している中で、職員も、なれ合いになる。「待っとって」「後から、来るケン」。ダメな言葉。
それらの言葉を、やめよう。入居者に、安心、安全、安らかな生活をして頂くために、優しい言葉を使おう。
職員たちが話し合った。介護の現場も、事務も、看護師も、ヘルパーも、総ての職員が意識改良して、初心に戻る。
職員同士でも、言葉使いを良くしていく。介護という大変な仕事の中でも、優しさ、ほほ笑み、正確さ、家族的な心を忘れない。ちょっと、おかしな言葉を聞いたら、日ごとに交代の役目、「ジャッチ・マン」が、注意する。「ちょっと待っとって下さいね」。いい言葉。
丁寧に、敬意を払う。
「ナントカ・ちゃん」は、ダメ。
「後から、来るケン」も、ダメ。
こうして、住みよいホームをつくりましょう。心のゆとりが、長生きにつながります。
感染症、転倒事故防止、身体の拘束、虐待防止、床ずれ防止など、色々な委員会があり、月に2回の会議がある。60人あまりの職員が活躍している。
★私たちは、ホームの職員さんたちに守られて、日々生活しています。その上で、職員さんは、毎月の誕生会の「出し物」で楽しませてくれるし、敬老の日、父の日、母の日、ひな祭り、室内運動会、1年の間には、他にいろんな日があります。職員さんは本当に大変だと思います。お盆もなかった。正月もない。今年は、特に、新型コロナウイルス対策で気を配っています。
★とにかく、安心して、暮らせるホーム。それが、ヨカです。ああ、きょうも、食べさせてもらって、介護を受けて、静かな夕暮れを迎えます。
★「人柄とは、笑顔、元気、主体性ですね」

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年9月3日 23:23

    トマさんの感性でとらえる画像には、
    祈りによる救いを感じます。
    グレゴリオ聖歌が聞こえるようです。

    美しい夜明けの中に身を置くと、
    大宇宙への繋がり、天の父の存在と、
    自らの交わりを振り返ることができます。

    試される時にも、癒やされる時にも、
    主はそこにいると、静かに理解することが
    できます。

    JUDGE MANの取り組みは、入所の方々の
    生活の場にあって、流されがちなケアの表出を、
    改めてとらえ直すきっかけになりますね。

    名称のJUDGE MANが相応しいかどうかは
    さておき、相手へ寄せる思いが正しく
    伝わるためには、日常に流されない
    視点とものさしが必要です。

    職員にとっては都度都度の業務や作業であっても、
    入所の方には大事な関わりの一つ一つですから、
    細かに観察して、“できているつもり”を
    見直すことは成長に繋がると思います。

    役割を果たされる職員の方には
    葛藤もあるかもしれませんが、受けて
    進んで、より良質なケアへ結びつけて
    行かれるよう願います。

    おっしゃる「人柄とは、笑顔、元気、主体性」。
    大事にもっておきたい言葉です。
    主体性は、相手へ届ける自発的ケア行動として、
    日々のはたらきに展開して参ります。

    見返りをもとめない主体性は、
    コルベ神父の愛ですね。

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