2019年9月22日日曜日

絵手紙教室。柿と、せんだん。絵を描いて、教えられる人生

先生が、柿と、栴檀(せんだん)の実と葉を持って来た。センダン?見た記憶はない。柿の方が描きやすい。「柿、食えば」の言葉も出る。柿を前方に置き、スケッチを始めた。どういう形に描くか。色をぬるにしても自分だ。自分が、どう見えるか。工夫も創造性もある。柿の色を出すのも、同じだ。
★絵を模写するのは易しい。しかし自分なりに個性を出すのは、難しい。でも、それが無ければ、描く価値はない。自分に創造性が乏しいのは、分かる。自分なりの形を描き、色をぬる。それが絵の楽しみだ。上手、ヘタは、ない。自分が感じたものを出せばいい。柿は何とか描いた。空白の欄に、「子どもの、思いに、もどる秋」と字を入れた。
★次は「栴檀」だ。「せんだん」とは、見たこともない。こちらは緑一色、形は描けるが、色が難しい。実は、丸く細長い形をしている。栴檀の栴という字は、見たこともない。果たしてパソコンで、字が見つかるか。不安があったが、「せんだん」と入れると、栴檀がすぐに出てきた。ああ、安心したよ。
★先生が、教えてくれた。「栴檀は、双葉より、芳し」。意味は、「大成する人は、幼少より、すぐれている」というのだそうだ。そりゃ、確かに、そうだろう。幼少の頃より、なにか他の子供と違っている。特技がある。もの覚えが良いか。走るのが早いか。音楽にタケているか。なにか光るものが、この子には、あった。木下藤吉郎も、主君の「ぞうり」を胸に温める才覚があったではないか。
★自分を反省する。子供の頃、他人よりも優れたものがあったか。いや、平凡だった。凡人で、いい。元気に育ってくれれば、それで、いいと、親は思って子を眺めている。

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