2015年2月21日土曜日

貯金よりも、今は、貯筋(ちょきん)だね

ホームの近所に住んでいる年配の女性が、自室に来るようになった。忙しい人で、夜は遅くまで、からだを動かしているという。「閉じこもっていては、ダメですよ。いっしょに散歩しましょう。付き添いしますから。週に、2回ね、夕方に」。ホームの許可をもらっている。1回目は、自室でお座りして、体調などを聞いてくれた。2回目は、「さあ、外に出ましょう」。女性は毎日、30分は歩いているという。2人は庭に出た。「ひとりで、この庭を歩いています」「では、普通、歩いていない道を歩きましょう」「空を、見て。ほら、ほら、青いでしょう」「めがねを忘れたな。下ばかり見て。ほんとだ、薄い色のブルー」。最近は体力が気になる。足から弱ってくる。歩きながら、女性が言った。「チョキン、チョキン。おカネを貯めるのでなく、筋肉を貯める、チョキン(貯筋)がだいじなのよ。「そうだよ、いいこと、習ったな」。しばらく休憩しよう。あの家、この家、森や、畑が、新鮮な空気となって、胸に入ってくる。40分の運動であった。頼もしい助っ人が現れたぞ。嬉しいなあ。すぐが、夕食の時間となった。「忙しいのに、こんなに介助してくれて、ありがとう」。女性の名は、明子さんといった。