2015年2月18日水曜日

フランシスコ中村安五郎修道士、神に召される

ホームで、1人の修道士を見送った。93歳。老衰のため、安らかに息を引き取った。フランシスコ中村安五郎修道士、天国に直行を示す、平穏にみちた立派な逝去だった。ホームの職員たちが、緻密な面倒をみてくれる。前の日、お見舞いすると、眠っておられた。手を取って、「トマだよ」「フランシスコさん、コルベ神父さまのお話をよくしていたね」と耳もとで、大きく言うと、手をぎゅっと握り返してくれた。あれが別れとなった。★中村修道士は、14歳のときに、聖母の騎士に入った。コルベ神父がまだ長崎に居られたころで、しばらくコルベ神父さまと一緒に生活し、お話を聞き、お祈りをした幸いを体験を得ている。コルベ神父を知る最後の人、修道士であった。コルベ神父の御ひげで、顔をこすられたことを度々思い出に語っていた。私も負けじと、コルベ神父を語ったが、フランシスコ中村修道士には勝てなかった。また彼の話が長かった。★私は戦争中からフランシスコ中村修道士さんを知っている。戦時中の苦労話はこころに残った。修道院は特高刑事から監視され、外出禁止になっている。修道者や小神学生を養うため、リヤカーをひいて、浦上の信徒宅へ食料をもらいに行く。苦労しながら運んで、皆さんを養った。戦後は、東京に出て、赤羽、王子、亀有などで、教会建設で働き、受付係をつとめて、多くの人を信仰に導いた。長崎の聖母の騎士に帰ってからは、40年間、受付係として、教会の顔として、人びとに愛を示し、来る人たちを善導した。聖母の騎士を訪ねたことがある人なら、フランシスコ中村修道士の思い出は、きっと、あるだろう。このような話を思い浮かべると、人の一生、人生は長いと思う。★2月15日、午前0時53分、逝去。15日の午後、ホームでお別れの会があった。16日、長崎・聖母の騎士でお通夜、15日に葬儀と告別式がおこなわれた。コルベ神父を知る人が全く居なくなったことで、1つの時代が終わったのを感じている。★フランシスコ中村安五郎修道士さんの人徳は、信仰に根ざした優しさ、親切さ、こまやかな愛情にあった。運転もじょうずで、巡礼の案内役に熱心であった。五島の久賀島の信仰の熱烈地の出身だった。人が、この世に生きる。いろんな生き方があるだろう。フランシスコ中村さんの人生は、大きな収穫の輝く道であった。生きていることを大きな神の恵みとし、人生を大切に、りっぱに生きていきたいと思う。