2020年1月5日日曜日

カシアノ修道士の命日。偲んで祈る。おいしい「ハンバーグ」思う

人生に痕跡を残す人は、そう沢山は居ない。今日は、カシアノ・ティティヒ修道士さんの命日です。1988年に逝かれた。32年になる。享年85。
★トマは小長井町の修道院で療養中で、徒歩4、5分のみさかえ司祭館で逝去した。「葬儀は、花も言葉も要りません」。カシアノさんの願いだった。
★早いですね、32年。もう、そんなに年月が経つのか。昨日のことのように、カシアノさんの思い出は心に強く残っている。
★写真は、マリア像のそばで、やさしく微笑むカシアノさん。晩年の頃です。マリアさまが大好き。聖ヨゼフも大好き。日々、お仕事の合間に、唯々祈り、熱烈に神へのお取次ぎを祈っていた。トマは神学生の頃から、カシアノさんには特に目をかけてもらった。人生に、貴重な思い出があるのは、ありがたい。生涯を、神さまに奉献したカシアノ修道士さんの最後は、聖ヨゼフに抱かれ立派でした。
★カシアノさんは、ポーランドで修道会に入会した時、コルベ神父から「炊事場へ行きなさい」と言われた。以来、長崎へ来ても「炊事場の仕事」。トマは、神学校に入って、カシアノさんの料理で育った。中でも忘れられないのが、カシアノさんの「ハンバーグ」です。トマは精肉店の息子だよ。肉汁は出ない。カリッとして、肉の感触が伝わる。これが、おいしかった。うまかった。これまでハンバーグは沢山食べたけれど、カシアノさんの、あの一品には及ばない。どうやって作ったのか。もう1度食べたい。
★カシアノさんにも若い頃があった。「コルベ神父・渡来廿五周年」と書いてある。1930年が来日ですから、1955年、戦争が終わって10年です。カシアノさんも、こんなに若かったんですね。
★カシアノさんは、コルベ神父と一緒に長崎で生活したことを誇りに思っていた。自分が敬愛する司祭が、福者へ、聖人へ成ったのですからね。コルベ神父の思い出がイッパイあったでしょう。
★コルベ神父は、言う事と、行なう事に、矛盾がなかった。「言行一致」です。愛が一杯あった。信仰があった。信念があった。それで苦労は多々あったが、付いて行った。
★沢山の事を知らなくても、真実を知れば、事足りるでしょう。充実した人生を送れるでしょう。「神さまの御旨をどのようにしたら分かるか」「神さまの導きをどうしたら理解できるか」。カシアノさんの命日にあたり、祈っています。

3 件のコメント:

  1. 81歳の千葉の男子で愛読者です。昭和20年秋頃に聖母の騎士園内の炊事場で働いておられたおばさん多分五島からの大柄な小母さんに小生は鼻の横に溜まった膿を摩って出してもらい大事に至りませんでした。その炊事場から流れ来る美味しい匂いと小母さんの優しさを今もよく思い出します。隆叔父やゼノ修道士の手で入園させてもらった戦災孤児のような3人兄弟の一人です。

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    1. 聖母の騎士園、炊事場のおばさん、3人の兄弟、ゼノ修道士、隆叔父、などの、あなたのコメントを読んで、びっくりしました。81歳といわれるから、わたしとは10歳違います。その頃の出来事、歴史を知りたいと思っています。わたしは、騎士園の創立から、知っている。可能であれば、あなたの記憶している当時の事を、ハガキで教えて下されば、幸いです。

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