2020年1月28日火曜日

新聞で、コルベ神父が紹介。強制収容所、2度と悲劇を繰り返すな

昨日の「西日本新聞」に載った。1月27日は、アウシュビッツ強制収容所が解放された日。今年は75年を迎えた。この日に、コルベ神父が紹介された。やはり、コルベ神父は忘れられていなかった。
★私が、聖母の騎士に入った時、コルベ神父は戦争中に亡くなった、という事だけが噂として話されていた。1年数か月後に、初めてポーランドから「聖母の騎士誌」が届いて、コルベ神父の最後が分かった。しかし「オシフィエンチㇺの英雄」を記されているだけで、強制収容所の実態は、全く知られていなかった。
★数年が経って、私は1冊の、赤い表紙の、アウシュビッツの実態を書いた本を読んだ。その時、初めて「オシフィエンチㇺ」は、ポーランドの町の名前であり、強制収容所の名前がアウシュビッツであるのを知った。その場所で、何と悲惨な、残虐な行為が行なわれたことか。人体実験、強制労働、ガス室、飢えと寒さ、銃殺、110万人が殺された。ポーランドの修道院からの便り、雑誌には、全く、それらの様子は書かれていなかった。
★1971年、私が聖母の騎士に入って、26年が経っていた。初めてアウシュビッツ強制収容所を訪れた。福者コルベ神父への巡礼であった。そこで見た、聞いた現実は、余りにも辛辣だった。その後、2004年まで、10回、アウシュビッツを訪問し、コルベ神父の餓死室で祈った。
★人は、生まれた時には、人間が何者であるか、全く知らない。老いて、老人になることは、人間が何者であるかを、余りにも知りすぎる。欲望と絶望しかない。その中にあって「友の為に命を捨てる、これ以上の愛はない」。聖書のキリストのみ言葉を文字通り実行して、真実の愛を貫いたコルベ神父の殉教は、人間に希望と平和を与える。コルベ神父の声が、もっと聞きたい。
★コルベ神父への追いかけは、私の人生にとって、貴重な慰めと勇気になる。聖コルベが居たという事実が、人間に、希望と、明るく生きる力を与えてくれる。
★聖コルベの取次ぎを、祈って下さい。心は、安らぐ。

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