2019年8月6日火曜日

ホームで働く夫妻の娘さん、シスターが留学から帰国した

夕食の前だった。突然、シスターが、満面の笑みを浮かべながら自室に入って来た。「来たーッ」と言う感じだった。
★父は、ホームの事務長さん、お母さんは同じホームの介護職員を勤める、夫妻の娘さん。「名前は『カヤノ』というんだったね。どんな字を書くの?」「十字架の『架』に、耶蘇の『耶』、それに『乃』」「むずかしい字だね。読めんよ。よく、まあ、両親も名前を付けたモンだ」
★にこやかで、いつも笑って、全く明るいシスターだ。2年前の、7月。ちょうど今ごろの季節に自室に来た。ローマの大学に留学して、休暇だった。「今度は、卒業して、帰国した」。そりゃ、おめでとう。4年間か、大変だったね。イタリア語に苦労しただろうに、同情するよ。しっかり、がんばって、ね。
★シスターに見せたのが、4月に放送されたテレビのビデオだった。10分程の時間がかかる。時計をチラッと見ると、食事の時が近づいてくる。ゆっくり話せないよ。イタリアの話は全然、聞けなかった。残念。もう長崎市内に住むから、会う日もあるだろう。明るい、笑いのシスターに出会うと、悩みも不安も吹き飛んでしまう。架耶乃シスター、明るい笑いを、暗い、冷たい世の中に、振りまいて下さい。「また会う日を楽しみに」。ああ、夕食を知らせるスピーカーが呼んでいる。「じゃ、さよなら」

1 件のコメント:

  1. 私の叔母の故米塚英子(満州からの引揚者)も若いころはローマに留学していたので、この娘さんもニコニコしていていいなーと思いました。英子は小崎さんのお気に入りじゃなかった?
    安田昭郎

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