1人の女性が、ホームの自室に現われた。妻子さん、お久しぶり。「最初の出会いは、何だったのかね?」「コルベ神父さまを知ったのです。すごい人だな。どんな『こころ』を持っていたのだろう。それで長崎・聖コルベ館を見学した。出会ったのが、小崎さんよ」
★「あれから聖母の騎士で、洗礼を受けたのだったね」「要理を1年間、教えてくれたのが榊神父さまだった」「榊神父さまは奄美大島に転任したんだったね」「神父さまの所へ訪ねて行った」。受洗の神父さまは次の司祭だった。榊神父さまは、その後、病気で神に召された。思い出だけが残る。
★妻子さん「人の幸せのため、何かを尽くしたい。時間が有る。能力がある。6年前にNPO活動で初めて『カンボジア』へ。現地の子供たちの笑顔に心を惹かれた。ある村に、日本人の男性(故人)が建てた小学校がある。子供たちが世の中を知るために、本を読むのが大切。そこで小学校に図書室を作りたい、そう願って18回も通った。一般社団法人『ねむの木プロジェクト』を立ち上げて、募金を募って、図書室を完成させた」
★妻子さんの行動力の話を聞いていると、ホームでノウノウと過ごしているのが恥ずかしくなる。長崎で、私が入院しているとき、見舞いに来てくれた。心の優しい妻子さんだ。外国の、恵まれない地で、子供たち、大人たちと関わりを持つとき、喜びもあれば、危険や、迷いもあるだろう。妻子さんを応援してくれる人が沢山いる。
★人に出会うとき、その人の奥にあるものを理解したい。光っている部分の中に、エゴなるものはないか。その人の本質が知りたいですね、と妻子さん。現地の人に愛されている妻子さん。よく分かった。
★自分を無にして、他者に尽くして、苦労しながら奉仕して、お礼を求めず向かい合うとき、相手からは、信頼のほほ笑みが返ってくるのだろう。心、温まる日となった。
妻子さんの現在の活動を伺ってみたいです。
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