2020年12月30日水曜日

先月、面会の継承女性が、入り込んできた。手をつかんでくれ。その願い

長崎平和推進協会、継承課に勤める女性職員さんが、ホームに面会に来たのは、先月の半ば頃だった。女性は、アメリカの大学で学んで、その後、一時期、アフリカや、紛争地区で、奉仕体験の経歴がある。
今年、東京で、洗礼を受けた。長崎に呼ばれて、平和推進協会で働いている。
自分の体験から、小崎さんの体験に重なる理解を感じると言う。「小崎さんの原爆体験の継承者になりたいです」と、ふところに飛び込んでくる意欲を見せた。
★12月に入って、突然、スマホとその付属品、それに解説の手順を送ってくれた。スマホも、普通、ホームの職員が手にするスマホより、デカい。トマが使っているのは、ガラケイだよ。生活の中で、電話で受け答えが出来れば、それで十分。スマホは全く使っていなかった。それだけ老いぼれということです。
送られてきたスマホで、継承の女性と相対じして、会話ができるようになった。便利だね。
★ある日、継承女性から、スマホに会話が入った。「近い日、外海へ行きます。小崎さんのお母さんのお墓参りをします」「えー、墓参り、してくれるの?」「ハイ、しますよ」「外海に行ったら、ぜひ山崎政行さんのお宅を訪ねなさい」。昨日、山崎さんのお宅から、スマホが入った。
山崎さんと、顔を見ながら、会話が出来る。最近の状況など聞いた。山崎宅は、外海キリシタン映像の資料館だ。山崎さんの行動に歴史がある。継承の女性も満足の様子だった。
間を於いて、今度は墓地からスマホが入った。墓の様子が映る。「眺めが、いい場所に、お墓がありますね」。スマホは、海の方向、こんもりした山(城=じょう)を捕らえた。黒崎集落も映る。継承の女性に感謝した。
★2021年は、この継承女性職員さんと、何かが起こりそうな予感がする。17歳というヤンチャな年齢の少年が、何を見たのか、何を感じたのか、現在、戦争を知らない世代が多くなった今、その体験は貴重な価値となる。ヒバクシャは嫌遠された時代もあった。それが今は、追っかけられる。その被爆者も歳を重ねて、次々と消えて行く。
★戦争は、2度と起こしたくない。核兵器は、絶対に使用してはならぬ。原爆体験の恐ろしさ、実態と被害を、誰が、これから伝えて行くのか。大きな課題が残っている。戦争、起こすな。核兵器、使うな。その叫びを、つなぎたい。手を伸ばしているよ。その手をつかんでくれ。願いは、それ。

1 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2020年12月30日 17:43

    継承女性さんの行動力は素晴らしいです!
    トマさん本当に良かったですね~
    新年のトマさんと継承女性さんを楽しみにしております。

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