★聖テレジアは観想修道女会のシスターで、自叙伝を書いて有名になった。若くして逝かれる。テレジアの洗礼名を頂いている女性は多い。コルベ神父は「自分はこの世で働くから、あなたは天国から恵みのバラを降らせてください」と祈って、難題の実現もあった。
★朝食のとき、「あれ、コスモスだよ」と声がした。食卓の脇の大きなガラス戸のソバに、赤いコスモスが揺れていた。「ああ、もうコスモスの時期か、5年が過ぎたな」。思わず、つぶやいた。入居したのは、コスモスの花咲く10月であった。この花の思い出だけは忘れない。新たな人生・出発点のコスモスでもある。
★入所した頃の苦しみは、本当にシンドかった。夜は眠れないし、昼は気力がない。何をしていいのか、タマシイが抜けた状態だった。まともな字が書けない。新聞を読むと眠たくなる。今の自分に何が出来るのか。生きる意味があるのか。危ないぞ、コケるな。道の階段で、ガクンとなる。畳に座り、ボーッとしている日々。ますますアウト。自分がどのような状態なのかすら分からない。それでも「受けて、生きるしか、道はない」
★この10月で、まる5年が過ぎるが、その間、意識も、気力も、生きる力も、意味も、すべて前向きに変わってきた。職員さんたちの介護や周りの人たちのお陰だと感謝している。5年の間には、誓願の金祝もあったし、新たな出会いも数々あった。「生かされて、今日も、祈る」が、ピッタリの言葉。希望のある喜びの日々を呼吸しております。
10月ですね。 綺麗なコスモス、思い出の花なのですね。
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