2020年2月28日金曜日

「省略しない心」と「文句を言わない心」。人生に必要な心です

労働で汗を流し、ノドが乾いている人は、1パイの水に安堵(あんど)感を与える。老いて、ホームで暮らす者は、たまに外食したレストランで、食べた1個のデザートに胸をときめかし、生きている喜びを感謝する。
★生きていることは、ありがたい。老いると共に痛感する。呼吸できるじゃないか。尿が正常に出ているじゃないか。食事も頂いているじゃないか。日々、静かに、平凡に、過ごしている。何も心配はない。寂しさは、あるよ。でも、それは仕方がない。
★若い頃、病んでいた時、周りの人に、「いつも、ソバに居てくれ」「足を、さすってくれ」「語ってくれ」「看護を、省略しないでくれ」と願っていた。だが、看護師にだって、介護士にも限度がある。彼らにも他に仕事があるだろう。趣味の時間も欲しいだろう。「そんなに、かまって、いられない」。現実は、そうです。だから自分には、「モンクを言わない心」が大切だ、と思った青春があった。
★いま、また、それを思い出す。「省略しない心」と「文句を言わない心」。交差するのが、人生だろう。その繰り返しだ。文句を言わない心境には、底辺に、「苦しみ、痛み、寂しさには、耐えて、生きて、価値があるのだよ」と認める思い、納得が必要だろう。自分の苦しみを、他人のセイにするな。我が身に、いい聞かせている。

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