2020年2月10日月曜日

「雲仙の間」とか「サクラの間」とか、温かい日差しが明るいよ

2か月に1度の理髪屋さん夫妻がくる。散髪は楽しみにしている。老人になると、まゆげ、みみ、アゴの下に、毛が出て来る。毎度ながら、理髪は、クジ引きだ。
★昨日の夕食に、職員が、白い紙を持ってまわる。希望者は、名前を書く。だいたい、10人から15人ほどが居る。
★今朝の朝食の時、番号札を渡される。「最後だよ、8番です」「今日は、少ないね」。先に入浴した。
★散髪は、「雲仙の間」で行なわれる。理髪台も、整っている。明るい日差しが入る。戸を開けると、テラスがあり、雲仙岳と有明海が望遠できる。
★夫妻が来たのが、9時で、私が、理髪台に座ったのが、11時半は過ぎていた。「短めに、切ってください」。気持ちよく、眠っていた。なにも、心配事は、ない。流れに乗って、流れて行く「ささ舟」の心境。いつも、それを思い出す。
★2つの現実が、ある。1つは、ホームで生活していること。介護していただく職員から、好かれる人間になろう、と考える。楽しく過ごしていきたい。もう1つは、修道士の身分である。これは最後まで、残る。信仰の在り方、生き方が、問われている。
★もう、間もなく、92だよ。理髪が終わったのが、12時半だった。「昼食は、2階の『サクラの間』で準備しているから、食べてくださいね」。職員から言われた。明るい広間の空間だった。窓の外には、大樹のサクラの木が何本も茂る。3月の誕生会の後、あのサクラは咲き誇るだろう。「生きる、喜びが、ある」

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