2020年2月4日火曜日

松の如く青々と、竹の如く真っ直ぐに、堅固な心で進みなさい

書道クラブがある。2つの文字を書いた。
★「青松多寿色」(せい・しょう・た・じゅうの・いろ)。意味は、松は常緑樹で、葉の色が青々と変わらない。めでたい、しるし。松の葉ように、常に変わらず、青春を保ちたい。老いても、その心は、ある。
★「松竹故年心」(しょう・ちく・こ・ねん・こころ)。意味は、松竹は、志操・堅固の喩。その変わらぬ心をいう。志操とは、堅く守りつづける気持ち。信念をつらぬく、という心境でしょう。「お前は、修道士になった。この道をえらんだ。最後まで、その道をつらぬきなさい」
★書道クラブを終わって、廊下を、自室へ歩く。途中で、湯水器と冷蔵庫が備わったソファの場所がある。そこへ見知らぬ大男たちが、たむろしているではないか。「なんだ?なんだ?だれ、なんだ」
★「ああ、松尾神父さん、ブラジルから」と喜びの握手をした。「いま、トマの部屋を訪ねたところ。居なかったので、待っていた」。松尾繁詞神父さんは、長崎からブラジルの日系移民の司牧に出かけて、「57年」になる。「すごい、なァ」。この度、休暇で帰ってきた。2人のブラジル人も連れて来た。写真の中央、白めのジャンバーを着たのが松尾神父さんです。2人のブラジルからの神父さんも嬉しそう。
★トマも、20年ほど前に、ブラジルを旅して、松尾神父さんにお世話になった。ついつい思い出が出てくる。ブラジルへの移民たちが上陸した港は「サントス」だった。長崎市は、サントス市と姉妹都市を結んでいる。長崎市には、浦上天主堂から永井博士のお宅の前を通り、大橋まで、「サントス通り」という立派な記念の道路がある。サントスに、「長崎通り」はあるのかと、確かめに行ったが、通りは、ない。「これだ」といわれたのは、小さな遊び場だった。「がっかり、したよ」で大笑い。「今は、遊び場もきれいになった」と松尾神父さん。
★西山神父さんの部屋へと面会に行った。彼らと別れた。「松、竹の如く、変わらぬ堅固な心を持ちなさい」。言葉が、残った。

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