★瀧神父さんが、トマに頼んだ。「トマ、マスクを送ってくれた人がいてね。メールで、ありがとうと送りたいから、写真をとってくれないか。玄関の『つつじ』の所が、いいよ」
★瀧神父さんのスマホで「マスク」姿を撮った。2人から、マスクを送ってもらったそうで、マスクを変えて、2回、撮った。マスクを送った人は喜ぶだろう。小さな喜びが、ホームには、ある。
★トマ修道士には、マスクを送ってくれる人はいない。寂しさは、あるよ。まあ、シンボウだ、ね。なんとか、なるよ。
★瀧神父さんとホームで暮らすようになって、まる3年になる。「トマが、先に入っていたから、来たんだよ」と言われる。いつも、朝、ミサの時は、顔を合わせて、元気を確かめる。食卓も、一時は離れたが、また隣同士になった。修道者同士、話は、はずんでいる。食堂に、いちばん最後まで残って話こむのは私たちだ。安心感が、あるんだね。
★今朝、食事のとき、トマは言った。「いま、コロナが、国境を越えて、全世界に広がっている。目に見えない、恐怖の細菌だよね。その広がりを思う時、トマは考える。もし、原爆か、水爆か、核兵器が爆発したら、目に見えない放射能が、コロナのように、全世界に広がるんじゃないかって、ね。コロナと核兵器を重ね合わせて、そう思えるんだよね」
★瀧神父さんが、「トマは、原爆を体験しているから、そう思えるんだな」と応じた。
★トマが更に言った。「いまの世の中は、科学や技術の進歩で、すさましい発展を遂げている。確かに、私たちも、その恩恵にあずかっている。しかし心は、どうか?考えるね。人間として、思い合い、いたわり合いの人間として、根本の、心の豊かさ、発展は有るといえるか。余りにも憎み合い、殺し合い、奪い合いが多い。むしろ世界は病んでいるのでないか。自国主義ではなく、物質の追求でなく、肌色が違う人たち、みんなが、国境を取り払って、人間として、同じです、同格ですと、その意識を高めて、人間に戻る時じゃないですか」
★瀧神父さんが、ウン、ウンと、うなずいて、「トマ、きょうのブログに、それを書け」
★トマは「イヤ、まだ、書けないよ」と言ったものの、書いてしまった。
★一日も早いコロナの収束を願っています。身を徹して、危険を顧みず働く医療従事者に感謝します。亡くなった人たちの冥福を祈ります。
★「人生は、短い。その短い人生を、憎しみをもって生きるのは、いちばん悲しいことです。許し、許されて、平和に生きるのが、幸せでしょう。だが、それは、なかなか難しい。でも、希望は持っていたい。人間だもの。もっと、もっと、全世界の人が、平和で、平等、幸せになり、お互いに思いやりと、励ましが、多くなりますように」
トマさん マスクが必要ですか。
返信削除お送りしたいのですが、今、手にとても入りにくいのです。
どうにか探したいと思います。時間が掛かるかもしれません。
ごめんなさい。
おっしゃるとおり、現代社会は科学技術によって救われ、
助けられ、発展してきました。科学技術を追求し、
運用してくれる数々の頭脳と環境に助けられてきたと言えるでしょう。
これも神さまの仕業です。
翻って個々人の生活では、幻想の欲望に踊らされ、
金銭を得ることだけに執着した暮らしを送って労働の奴隷となり、
失ってきたものに気づいていなかったのではないか。
今回の感染症でもたらされた暮らしの変化が、
多くのことをより望ましい方向に変えていく契機になるよう
願っています。
今日もありがとうございます。
瀧神父様にマスクが送られて来て良かったです。
返信削除感謝ですね
お二人の修道者の対話
そしてトマさんのメッセージ心に響きました。
今日は世界召命祈願日ですね
お二人のような修道者の召命が与えられますように願います。
司祭、そして信徒にも!
「トマ修道士には、マスクを送ってくれる人はいない」。いやいやいや、そんな寂しいことを言わないでください。以前いきなり鯖缶を送り付けて驚かせてしまいましたので、今回はあらかじめのご報告です。数日で到着すると思います。
返信削除疫病退散の折には、ぜひホームまでおうかがいしたく(4月下旬の予定で宿も飛行機も押さえていたのですが、当然の断念となりました)それまで、いいえ、いつまでも元気でお過ごしください。
マスクを送ってくださるそうで、ありがとう。楽しみにしています。シクラーメンの男性さんですよね。玄関で、写真を撮ったね。名前も告げずに別れたが、東京の写真展で、分かりました。サバ缶も、沢山、送ってくれて感謝しています。
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