昨夕、夕食が終わって自室でくつろいでいると、携帯が鳴った。めったに電話など掛かってこない神奈川県・川崎の山野尊行さん(79歳)からだった。
★「日記、読みました。『代官山の小川軒のお菓子』ね、あれ送ったのは堀江亀子さんでしょう」。ずばり言い当てたので、ビックリした。日記には名前は伏せていたのに、「どうして、わかったの?」「わかりますよ、堀江さんと2年間、一緒の活動をしました」「え?いつ頃?」「4年前から2年間ですよ」「つい最近じゃないですか」「堀江亀子さんは東京の渋谷教会(ドミニコ会)の信徒で、渋谷教会で『Alpha』の集いという福音宣教の活動をなさっておられます」
★山野尊行さんは、堀江さんについて詳しい活動を教えてくれた。カトリックの雑誌に月刊誌『毎日の黙想』がある。毎日のミサ中のみ言葉の1つを解説した雑誌で、アメリカの『The word among us』誌の黙想の箇所を抄訳した日本語版である。
★平成元年に、聖母の騎士社の編集長・坂谷豊光神父が、定期刊行物の記事を模索して聖コルベに祈っていたところ、『毎日の黙想』を持ち込んだのが堀江亀子さんだった。聖母の騎士社で印刷されることになり、今日まで続いている。
★「えーぇ、そう、だったのか」と私は感心した。アメリカ人の父や祖父が、孫に『隆』の名をつけたのも、父や祖父の永井隆博士への尊敬の念もあったかも知れないが、日本人の母や、東京の祖母・亀子さんの信仰的なご縁もあった、と思った。昨日の日記に載せた「代官山小川軒のお菓子」が、このように広がるとは、不思議なつながりだとも思った。
★食事の時、瀧神父さんに、『毎日の黙想』のことを伝えると、「最初はガリ版刷りで、自分(司祭)のところに無料で届いていた」という。今は有料になっている。
★今日、山野尊行さんから、ファックスが届いた。山野さんは聖母の騎士学園の出身者である。学園の季刊誌に、彼が2年前に書いた記事を送ってきた。彼の身辺の紹介の中で、堀江亀子さんの『毎日の黙想』も紹介し、更に次の話題も載せている。「堀江さんのお孫さんで、Seattleに住んでいる日米のハーフで『チエちゃん』と呼ばれる可愛い女学生が、日本語の勉強も兼ねて6月より約3ヶ月間、日本に滞在し、各地を廻っています。堀江さんのアイデアで、6月中旬に聖母の騎士社の印刷所で10日間ほど研修させて頂きましたところ、殆ど雨だったのに、日本で長崎が一番気に入りました、と嬉しいことを言った」
★インノセント坂谷豊光神父は、平成18年7月、神に召された。