★今日の過程は、ほぼ予想される。入院の準備は出来た。朝食後、高原修道士さんの運転で、ホームを出発する。
この周辺では、一番、大きな総合病院。6階に、泌尿器科病棟がある。コロナの関係で、高原さんは直ぐに病室を去るだろう。看護師さんが来て、尿の採取、血液の採取、問診など。昼食は、なし。昼頃から、大きな袋の点滴が始まる。これが大変。老いてくると、血管が細くなり、看護師さんは針を刺すのに、苦労する。黙って、見詰める。応援の看護師さんが来る場合もあった。上半身は、裸。これが又、大変。夏は、いいが、いま時は、寒い。老人は、寒さに弱い。これが、こたえる。3時過ぎになるだろう。車椅子に乗せられて、泌尿器科・外来・処置室へ連れていかれる。ゴルゴタの道行きが始まる。
★ベッドに寝せられ、天井を向いて、両手を広げ、片方に心電図、片方に血圧計が装着されると、気持ちが高ぶってくる。エビのように身体を曲げた背骨に、ズブッと、麻酔を突き刺す。「うまく、入ってくれ」が願い。その後、両足を広げて、まさに十字架に、はりつけの状態になる。
今日は、使徒聖アンデレの祝日だった。彼の最後は、十字架に、アタマを下に、逆さになって殉教した。主イエスと同じ姿で殉教するのは、もったいない、とイノチを捧げた。わが苦難は、殉教には及ばないが、手術は、30分ぐらいの辛抱で終わる。
★手術の時、何を考えるだろう? ホームのこと、イエスの十字架のこと、殉教者のこと、楽しかったことも模索して、希望を持つ。白壁に、大きな時計がある。いつも、チラ、チラと、針の動きを見る。「ハイ、無事に終わりましたよ」と、この一言、先生から言われるのが願いです。帰りは、台車ベッドで、病室へ。りきんだチカラが抜けて、楽になる。2時間の安静で、心も休まる。まあ、こんな調子で進むでしょう。夕食をたべて、点滴が終わるのが、夜の10時頃になる。長い、一日になる。
★「ささ舟は、流れに、おまかせする。岩も、あるだろう。ぶつからずに、避けて通れるか」。日記を見られる皆さん、どうぞ「み旨のままに」と、お祈りをお願いします。