2021年3月13日土曜日

シスター・フランシスカ中山和子先生の命日。福祉を貫き愛に生きた医師

昨日、12日。みさかえの園の聖母の騎士修道女会のシスター会長さんから、電話があった。「今日、シスター初代会長 ・中山和子さんの命日だった。何か、思い出を日記に書いてくれる?」「えェ、そうなの。ゴメン。お祈りします」。写真は、中山会長シスターが、聖コルベ記念館を訪ねた時のお姿です。
★シスター中山先生の最初の思い出は、戦争が終わって間もなく、聖母の騎士のルルドへの道に、木々に囲まれ、憩いの場があった。ドナト神父さんから、数人の女性がお話を聞いている姿が深く印象に残っている。(感心な女性たちや、な)
★原爆直後の冬、直ぐに、たすけを求める原爆・戦争孤児たち、少年たちだけの施設が聖母の騎士修道院(小神学校)で始まった。中学生だったトマたちは、度々、彼らと、もめ、ケンカした事もある。
★最初から、医師の中山先生は、ミロハナ神父が創立した『騎士園』の事業に参加して、小ヶ倉、大村、竹松と、姉妹会を移転させて、やがて小長井に落ち着いた。その時、トマは、結核の療養のため、小長井の騎士園修道院に居り、シスター中山先生から、病気の診察や治療を受けて、お世話になった。右腎臓は、小神卒業の修練中に、既に摘出。その後、状態が良くないので、ミロハナ神父さんに連れられて、小長井修道院で、療養する。又もや、左の腎臓が結核で侵されて、アウト。しかし大きな病院を望まず、シスター中山医師の聴診器に頼って、お任せし、奇跡的に回復した。アウトが、セーフに変わる。いまトマ修道士が、93歳まで生かされた基本は、シスター中山先生と、他のシスターの治療のお陰と感謝している。
★少し、病気が快復すると、『騎士園の新聞』をガリ版刷りで発行した。最初は、2ページ。10号ほど続いた。次いで、4ページの正式な『小長井聖母の騎士園新聞』となった。記事の中には、姉妹会の話題も出てくる。(当時は、姉妹会と呼ばれた)。姉妹会の教会献堂式や、10人が修練に入った事なども書かれている。
★昭和31年5月号『騎士園新聞』第5号にシスター中山先生の記事がある。当時の施設の男の子は、今の子どもと違って、食料困窮の時代でもあり、自立心が強く、自分を守る、食べる事にだけ、総ての興味があった。炊事場から缶詰を盗んだり、ウソ、イジメ、乱暴、文句など事件の連続。その中で、シスター中山先生は、こう書いている。「『子供に関する覚え書き』「子供を全て善導すれば、ダリア、スミレの美しさが出る」。どんな男の子でも差別なく慈愛心で接し、信頼し、優しさを示した。
★昭和31年6月、6号の記事。「子供は、自然的に、善と美を求め、愛する。これを精神的美へ発達させると、美しい夢、こころ、清らかさへと向ける。汚いものを嫌うようになる」
★昭和32年10月、第20号。フランシスカ会長さんの執筆で、『運動会の鈴わり・シスターたちの競技』を書いている。「高く吊るされた赤と白の大きな鈴。シスターたちは夢中で赤、白のタマを投げつける。なかなか割れない。5分、経った。幼年部、少年部、中学生、大人たちも馳せ参じた。遂に、白が割れた。(フランシスカさんは、白組だった)。白組が、バンザイ。赤組は小さくハクシュ。シスターの中には、『あれは、鈴を貼る時、薄い紙ではり、赤のはチョット厚めだったのよ』の声も聞かれた」
★『騎士園新聞』は、45号まで続いた。トマは、小長井に11年居り、長崎で修練をやり直して、『修道士の誓願』を立てた。原爆の後、ミロハナ神父に抱擁され、入会してから20年の歳月が経っていた。
★いま、シスター中山先生を偲ぶ時、スラッとしたスタイル、笑みの顔、優しい声が浮かんでくる。「トマスさん」と呼ばれると、何となく胸に温かさを感じた。
★「人は、神から出て、神に帰る存在である」
★創立者ミロハナ神父さんの指導を受けて、修道女会シスターたちを聖成へと進ませ、聖コルべの『けがれなき聖母』のM(エム)I(イ)の精神に生き、シスターたちを良くまとめて、心身障碍者施設を幾つも経営したシスター・フランシスカ中山和子(医師)先生は、福祉に貫いた生涯を終わり、安らかに、聖コルベ、ミロハナ神父の天国へ旅立った。
★2018年3月12日。99歳、神の恵みの天寿を全うした。
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8 件のコメント:

  1.  ありがとうございました。

     シスターにも直接お会いしたことはありませんでしたが、「愛」誌での執筆を思い出し、懐かしく感じました。

     今日も新潟から、お会いしたことはありませんが皆さまと心を合わせて、お祈りいたします。

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  2. マリア・フランチェスカ2021年3月13日 11:56

    今日も日記更新有り難うございました。
    シスター中山先生からトマ様が受けたご恩
    そしてシスターの生涯を捧げた奉献生活を初めて知りました。
    シスター中山先生の子供達へのお優しいメッセージが心に響きました。
    一日遅れましたが
    シスター中山和子先生の為にお祈りさせて頂きます。
    トマ様はお若い時も療養中にペンの力を発揮されていたのですね。
    ガリ版刷りが懐かしいです。
    祈りのうちに

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  3. 元日のエリザベット2021年3月13日 14:52

    トマさんの大切な左の腎臓を救って下さった、シスターのことが詳しくわかり、嬉しいです。
    もはや1日のブログ記事とは思えない大作、本を読んでいる気分で読みました。
    いつも不思議に思うのですが、書くのに必要な資料や記憶がパパッと出てくるところが、トマさんすごい!

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  4. 小崎修道士、シスター中山和子先生の思い出と、コルベ神父様の椅子の手書きの色紙を見せていただいて、ありがとうございました。これからもマリア様のご加護を祈っています。

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  5. シスター中山先生のお話、ありがとうございます。
    きちんと記録を整理されて、記憶力もすばらしいですね。
    今日も神奈川県からお祈りしております。

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  6. 中山シスターは、私が騎士園にいた頃面識は無かったけれど、
    お姿を見る事はありました。
    病弱な頃の小崎さんを支えてたんですね。
    小崎さんって素晴らしい方々に囲まれて
    素晴らしいお恵みだと思います。

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  7. 雨が随分小降りになってきました。
    北関東よりお祈り申し上げます。

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  8. お祈りしています。

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