福井から、敦子さんが、ホームの自室に訪ねてきた。福井といえば、日本海に面した遠い感覚。「よく、まあ、訪ねて来ましたね」「大分でレンタカーを借りて、寄りました」
★昭和50年代、トマ修道士が実施していた「長崎オラショの旅」に、何度も参加していた福井の「山本吉見さん」が居た。巡礼に熱心な老人だった。
★最後に参加した時、「小崎さん、もう疲れたよ」といって、形見に「イエスの聖心のネクタイ・ピン」をくださった。トマは、それを大事に使って、今も大切に持っている。
★敦子さんは、吉見さんの「孫」。敦子さんが小学校に上がる前に亡くなったという。「じいちゃん」のことが知りたい。「じいちゃん」の巡礼した道を辿りたい、そう願って、この旅に出た。
★トマは残念ながら、吉見さんの顔写真を持たない。敦子さんが、右の写真をスマホで見せてくれた。「そう、そう、この、じいちゃん、だよ。顔は、わすれない」
★吉見さんとの巡礼は、自著「長崎オラショの旅」の「神の島」編に詳しく記している。棚から本を出して、敦子さんと共に、読み返した。敦子さんに「ネクタイ・ピン」を見せた。吉見さんは最後の「オラショ巡礼」の3年後に、79歳で亡くなった。
★トマは、敦子さんに「吉見さんは文章が得意で、本も出しているはずだ」というと、バッグから、その本を見せた。
★この本から分かったことは、吉見さんの故郷は「平戸」です。平戸に吉見さんの墓がある。敦子さんは、「今から平戸へ車で向かいます。明朝、ミサで祈って、お墓参りをします。じいちゃんのお父さんが、五島から平戸へ移住しているようです」と、旅の意気込みを語った。大みそかには、長崎市・カトリック・センターに泊まり、浦上天主堂で新年を迎える、と喜んでいた。
★巡礼の旅で、神の島へ行ったとき、地元の人たちから熱烈な歓迎を受けた。その熱意に、山本吉見さんが「お遍路さんを大切にする、あの心に似てますな」と言った言葉を、今もはっきりと覚えている。敦子さんに勧めた。「ぜひ、神の島の教会、ドンク岩の聖母像を巡礼しなさい」
昨日はありがとうございました。
返信削除上神崎教会の信者さんからお墓の場所と、親戚も紹介してもらい、はじめましての親戚の方と会うことが出来ました。
今回は本当に良い出会いがあり良い旅です。
念願を果たして、よかった。幸いだった。吉見さんも喜んでいます。旅行の無事を祈ります。
返信削除紹介された神ノ島凄く良かったです。長崎の旅を楽しみ昨日帰宅しました。ありがとうございました(^^)
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