2018年10月5日金曜日

町の女性が来る。好物クルス・センベイ遺産格上げ

同じ町、高来町の女性が訪ねてきた。おみやげに「クルス」のお菓子を持って来た。「どうして私を知ったのですか」「長崎新聞の記者さんから聞きました。同じ町内に、原爆体験の語り部が居るよっ、て。ゼノ修道士さんの新聞記事も読みました。図書館に『焼けたロザリオ』があり、読んで、自分でも注文して、買いました」「嬉しいですね。語り部は湯江小と、飯盛西小で行なった。中学校でも語りたいですね」
★文化活動をされている。作家の浦野興治さんの「諫早少年記」を教えてくれた。高来の暮らしを少年の目で描いている。マンジュウ屋も、サカナ屋も、トウフ屋も文章になり、干潟の少年たちが生きている。女性の話に興味を持った。
★私が聞いた。「町の道路を車で通る際に、『○○大佐』の看板がトッサに見える。あれは誰ですか」。女性の説明によると、昭和19年秋、戦争の終盤、坂本大佐の飛行機が、アメリカ軍のB29に特攻・攻撃をかけた。墜落した地点に碑が建って供養している。B29は、隣町、小長井町に墜落し、アメリカ兵が亡くなった。そこにも供養の碑が建っている。「戦争は、イヤですね。戦争の怖さを、今の時代の子ども達に教えたい」。女性は終戦のとき、2歳だった。
★ホームの応接室で、1時間半、語り合った。もちろん原爆も語った。「中学校でも語りたいね」。戴いた「クルス」のお菓子は、私が以前から好きなクルス・せんべい、だった。「潜伏キリシタン遺産記念」とレッテルが貼られて、せんべいにも「長崎しあわせクルス」「外海ゆうこうクルス」と記してあった。お菓子も格上げするんだな。
★『トマさんのことば』「困った人を助ける」「困難があっても逃げるな」「アダなるニンゲンも赦せ」「それが平和の原点だ」。私の叫びを、少年少女たちの心に染み込ませたい。