2020年6月3日水曜日

尊敬できる「父親」を持つ家庭は幸せ。とーちゃん、がんばってね

女性の職員さんから頼まれていた「父の日」に向けての言葉を墨字で書いた。
★「父のヒザ、固いが、温かい」。お父さんが、ヒザを組んで座っている。その上に、子供が乗る。「とーちゃん」と甘えるイメージです。「父(トー)さんは、家の大黒柱」。とーちゃんが居ないと、家族は、しっかりしない。これもイメージ。「父の教え、正しく、生きよ」。赤子が誕生した時、父は思うだろう。「ああ、オレは、父になったんだ。かわいい、この子は、元気に、清らかに生きて欲しい」。誰もが、父は、そう願うだろう。これもイメージです。
★トマには、父親の記憶がない。人生は、父親の不在から始まった。7歳で、父は病没する。母から聞いた記憶によると、父の病気は胆石だった。今なら手術で簡単に治るのに、北朝鮮の土地がら、手術も出来ず、痛みに苦しんで逝った。父の匂いも、足音も、温かさも、厳しさも、全く知らない、覚えていない。父を知らない人生は、どのような影響を残すのか。
★修道士になったが故に、父親の経験もない。だから、父というイメージ、想像しか、トマの人生には、ない。赤子の、あの柔らかい肌を、ヒザの上で、我が肌で感じた経験がない。それなのに、「父の、言葉」を書いて下さい、と頼んでくる。
★父の温もりを知らないことは、人生のソン(損)だと思っている。父と、将棋を指したかった。(神学校では将棋が流行した)。父に、泳ぎ方を習いたかった。(夏休み、五島の海で、イヌかき)。父と、キャッチボールを一緒にしたかった。魚釣り、マキ割り、舟の太いヒモ(紐)の結び方、つまり生きる知恵と技術を習得したかった。それを教えるのが、父親の務めじゃないですか。だいぶん、ソンをしていると悔やみます。
★その代わり、のんだくれの、かけごとの好きな、ぼーりょくをふるう、父のイメージもない。父が、居れば居ったで、事件や、憎しみのある家庭もある。父といえども、人と、人の関係が成り立つかどうか。家庭でも、信頼の出来る隣人に成りきるには、どう有るべきか。
★「ぐーだら」な父親のおかげで、沢山の子供たちが傷つき、痛んでいる現実がある。悲しい事だ。子供は、親の所有物ではない。血と肉が「つながる」だけの縁ではない。心が「つながる」結びがなければ、家族に平和と、幸せはない。
★世界の政治家のトップが、国を超えて、良いパパになるよう望みます。全世界の父、バチカンのパパさまは、国を超えて、総ての人が幸福になるよう、早くコロナが収束するよう祈り、願っておられます。「全世界の父、パパさま、お健やかに」

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年6月4日 17:27

    掲示はバランス良く、トマさんの優しい字が
    よく映える仕上がりですね。制作お疲れ様です。

    トマさんの父性への圧倒的な渇望を分かち合いました。
    その孤独のようなものにも導かれて、
    現在のトマさんが在るのですね。

    生みによる父性があるとしたら、育ち/育ての父性も
    あるのだろうと考えました。社会の中にも父性はあります。

    トマさんは椿原の学校で、時に兄のように、時に父のように、
    時に親戚の叔父のように、小さい人々と濃密に関わってこられた
    のではありませんか。欠けたものがあったからこそ、
    トマさんの中の父性を発揮されていたことでしょう。

    おっしゃる「心がつながる」おこないは、神さまの
    なさることですね。

    明日も目の前の誰かと何かのふれあいの都度、
    心を伝えられ、繋がることができますように。

    今日を過ごし、明日へ向かう標をお示しくださり、
    ありがとうございます。

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